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コイツは可愛げがない。
しかも今日は、制服のリボンが乱れていて、ブラウスのボタンが3つ外れていた。
俺
花凛
花凛
俺
花凛
俺
花凛
花凛
俺
花凛
ポロ……。
花凛
俺
第三ボタンが落ちた。
……と同時に彼女は後ろを向いた。
俺
花凛
俺
花凛
俺
仕方がないから俺のYシャツをかしてやり、彼女のブラウスを直してやることにした。
ここが昼休みの誰もいない図書室だったのが唯一の幸いだ。
あの、俺に対しては厄介な彼女が黙り込んでしまった。
俺もこういうときに限って言葉が出ず、沈黙が続いた。
何か話さないとと思い、やっと出てきた言葉が、
俺
自分でも何を言っているのか分からなくなった。
花凛
声が裏返っていた。
結局手が進まず、彼女には俺のYシャツを貸した。
申し訳ない。
……と言うこで、俺は彼女のブラウスを着て五時間目に参加。
当然だが、第三ボタンは取れたままだ。
今は夏服時期なので、俺は第三ボタンの所に手をあててバレないように頑張ることにしたが、
その日はよりによって、前に出て一人ずつプレゼンだった。
仕方がないので、第三ボタンに手をやってプレゼン。
性格がきつい子にはコソコソ気持ちが悪い、と言われる始末……。
星村花凛には明日直してくると約束し、今日は大人しく変えることにする。
本当に星村花凛は可愛げがない。