時透無一郎
数日後、俺はまた時透邸を訪れた。
今日は百萌と時透が打ち合いしているようで、監視していた俺から見てもわかるレベルの高さ。
時透無一郎
百萌
宇髄さんのところで基礎体力もあげたし、体力の保ち方も分かってきた。
なんて喋りながら打ち合ってる時点でまぁまぁ余裕なんだろうな、この若手二人スゲェよ本当。
時透無一郎
百萌
時透がポンッと百萌の脇腹に竹刀を当てて、一区切りとなった。
時透無一郎
百萌
やったー、と万歳して喜ぶ百萌、出来なかった事が色々出来るようになって嬉しいんだろうな。
時透無一郎
くそテンション下がってるけど柱としてちゃんと送り届けてて安心した。
百萌
時透無一郎
百萌
俺もそれは心配ないと思うせ、不死川は百萌に甘いし。
百萌
時透無一郎
そう微笑む時透に、顔に熱を集中させた百萌がモジモジとしだした。
良いぞ、頑張れ百萌!
百萌
時透無一郎
百萌
百萌の気持ちを汲み取ってか、時透はそう言った。漢だなあいつ。
百萌の屈託のない笑顔で雲がどいて太陽が顔を出した。天女かこいつは。
百萌
時透無一郎
なんかあいつらの周りに花が見えんだけど疲れ目か?
一方、百萌が去った霞柱稽古
時透無一郎
隊士
隊士たちの派手に悲痛な声が聞こえた気がした。
宇髄天元
雛鶴
宇髄天元
俺のところは全隊士がクリアし、ひと段落ついた。
百萌の柔軟を見て爆笑する事が出来なかったのが非常に残念だったがまぁ良いだろう。
宇髄天元
百萌から手紙が届いて、甘露寺の地獄の柔軟を合格し、今は伊黒邸にいるとのこと。
宇髄天元
まきを
須磨
須磨
嫁に見送られ??俺は伊黒邸へ乗り込むことに。
伊黒小芭内
百萌
ちなみに、百萌が伊黒にいびられる心配はしていない。
伊黒小芭内
百萌
だって伊黒、百萌にゲロ甘だしな。
柱の目に見える差別に俺の胃は限界を迎えている、大丈夫か鬼殺隊。
伊黒小芭内
百萌
あと伊之助とずっと勝負してたら体力ついて、と笑う百萌。伊之助と善逸とは逸れたんだな。
百萌
いや気付くの遅過ぎるだろ今まで何してたお前。
伊黒小芭内
おいその親のような眼差しやめろ蛇野郎。俺のポジションだぞ。(嫉妬)
宇髄天元
伊黒小芭内
宇髄天元
派手に捻くれてんな。
伊黒小芭内
百萌
そんなこと扱いの俺、全力でグレたい。
差別だ差別、伊黒と時透は特にそれに長けてやがるんだよ。
百萌
宇髄天元
伊黒小芭内
宇髄天元
袋を小指にかけてぶら下げると、伊黒はそっぽ向いた。
伊黒小芭内
百萌
伊黒小芭内
俺は時透のところで(差別に)慣れてるけど、張り付けにされてる隊士意識飛んでるぞ。
鬼畜の蛇柱、謎の親バカって。
百萌
宇髄天元
甲って完成された人間が登り詰める階級だぞ、柱は別として、謂わば鬼殺隊のトップだ。
百萌
宇髄天元
甘露寺(親バカ)は百萌が任務で帰ってくる度に泣いて感動してるし、
不死川(親バカ)も百萌が赴いた任務の方向見て黄昏てるし。
伊黒小芭内
伊黒(親バカ)は、言えば出来るし人徳に長けてるし甘露寺の愛弟子なこともあり百萌にはとにかく甘い。
休憩の提案してやがったぞ。
宇髄天元
百萌
伊黒小芭内
宇髄天元
先刻、伊黒の脹脛に木刀を当てた百萌は訓練終了の合図を受け、今は三人で話している。
宇髄天元
まぁほとんど見てたから知ってるなんて言えねぇよな。
百萌
伊黒小芭内
未だかつて若手にこんな優しい瞳を向ける伊黒小芭内を見た事があっただろうか。
宇髄天元
百萌
いやそれは絶対ないと思うぜ。
多分喜びであいつ空飛ぶと思う。
宇髄天元
伊黒小芭内
口下手っつーか行き過ぎなんだよなあいつ。
百萌
百萌は寂しそうだった。
笑ってるけど、嬉しそうではなかった。
百萌
伊黒小芭内
百萌の話を遮ったのは、伊黒だった。
伊黒小芭内
宇髄天元
百萌
あんな百萌の表情を見たのは初めてかもしれない。
百萌
伊黒小芭内
宇髄天元
__きっと私は、彼をひとりにしてしまう__
コメント
1件
きっと私は彼を一人にしてしまうって、、、何かを悟ってしまったって、、 悲しい展開だけには、なってほしくないよー😭