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案内人
莉犬くん
るぅと
ころん
さとみ
ジェル
ななもり。
夜空は紫に染まり、王都ルミエルの上に、幾千もの光の粒が舞っていた。 それはただの星ではない。魔法の国では、星は心の願いに反応して輝くのだ。 その夜、六つの光が一つの塔に集まっていた。 「すとぷり学園」と呼ばれる、音と魔法の学び舎。 明日の祭典《星奏祭(せいそうさい)》に向けて、六人の若者が再び顔を合わせる。
赤い髪をふわりと揺らしながら、窓際で魔法の譜面を覗き込む。
莉犬くん
魔法音符が宙に舞い、子猫のような光を残す。
金色の杖を片手に微笑む。
るぅと
優しい言葉に、莉犬は頬を赤らめた。
窓辺の二人を見ながら、呆れたように肩をすくめた。
さとみ
ジェル
関西訛りの魔法使いは、杖をくるりと回して、青い光を散らす。
リーダーの彼は、みんなを見渡しながら言った。
ななもり。
その瞬間、全員の瞳が輝いた。
ころん
明るく笑うころんの背後で、小さな星が弾ける。
けれど――その光の奥に、一瞬だけ暗い影が揺れた。
??
六人の少年たちは知らなかった。 この《星奏祭》が、彼らの運命と恋を大きく揺るがすことになるなんて。 それぞれの想いが交差する、 恋と魔法の物語が、今はじまる―。