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夕方のリビングは、珍しく静かだった。 いつもなら誰かのしっぽが揺れて、誰かの声が響いて、 それだけで空気があったかくなるのに。
今日は少し違う
大毅
ソファに腰かけながら、重岡大毅が周りを見渡す。 そのしっぽは、いつもより動きがゆるい
照史
キッチンから顔を出した桐山照史が答える。 丸い耳が、ほんの少しだけ揺れた。
大毅
照史
その言葉に、空気が少しだけ沈む。
コンコンッ
軽くノックをしてドアを開ける
照史
ベッドの上に座っていた藤井流星が、ゆっくり顔を上げた。
流星
いつも通りの声。 でも。 その後ろで、長いしっぽが、ほとんど動いていなかった。
大毅
流星
大毅
それ以上は踏み込まない 少し沈黙の後ドアが開いた
智洋
入ってきたのは神山智洋。 視線は流星に向けたまま、隣に座る。
智洋
短い一言 けど、その声はやけにやさしかった
流星
少しだけ拗ねたように返す流星。 その瞬間、猫耳がぴくっと動く。
淳太
ドアの外からひょこっと顔を出した中間淳太が笑う。 狐耳がピンと立っている。
淳太
流星
淳太
軽く笑いがこぼれる。 その空気に引き寄せられるように、 ぴょこ、と長い耳が現れた。
崇裕
濵田崇裕が、そっと覗き込む。 心配そうに揺れる耳が、まっすぐだった。
流星
崇裕
それ以上は聞かない。 ただ、隣に座る。 気づけば、部屋の中は少しだけ賑やかになっていた。
もぐもぐと小さな音
淳太
望
いつの間にか入ってきていた小瀧望が、 クッキーを頬張りながら首を傾げる。
望
照史
望
くすっと笑いが広がる。 そのとき。
流星
小さな声が落ちた。 視線が集まる。 流星のしっぽが、ほんの少しだけ、揺れていた。
大毅
後ろから顔を出した重岡大毅のしっぽが、 今度はゆっくりと揺れる。
流星
猫耳は、さっきより柔らかく傾いていた。 言葉にしなくても、伝わることがある。 耳が、しっぽが、全部教えてくれるから。 だからきっと、大丈夫。 この場所なら。
ヴァイオレット・コード
794