ハヤト
「僕の名前はハヤト」
ハヤト
「誰にも言っていないが
僕はポケモンと話せる」
ハヤト
「だからそれを生かして
ブリーダーになった」
ハヤト
「そして僕は心に
傷を負ったポケモンを
見ることにしたんだ」
ハヤト
さぁて!
僕の初仕事だ!
ハヤト
まずは
保護局から送られてきた
モンスターボールと手紙
ハヤト
手紙をまず読んでみるか
ハヤトくんへ
今回はブリーダーのポケモン保護局から
君に対して初の仕事を出す
心を閉ざしているポケモンだ
君が面倒を見てやってくれ
ハヤト
へぇ〜
なるほど〜
ハヤト
ん?
もう一枚紙が
追加で言わせてもらうが
君に心を開いてくれたら
君がそのポケモンの
トレーナーになってくれ
要らないのなら
保護局に返してもらって構わない
ハヤト
その場合はどうなるの?
あ なんか裏にも
保護局に返した場合は
次のトレーナーをこちらで探す
では よろしく頼む
ハヤト
なるほど!
ハヤト
心を開いてくれたなら
ハヤト
僕がそのまま貰ってもよし
ハヤト
保護局に送り返すのもよし
ハヤト
・・・でも
せっかく面倒見たんだ!
懐いてくれたなら
僕がもらうよ!
ハヤト
出ておいで!
〈高くボールを投げる〉
みそら
ポン!
〈出てくる音〉
ルカリオ
・・・クォン
ハヤト
わぁ
ルカリオだぁ!
〈手を伸ばす〉
ルカリオ
っ!
触るな!
〈手を叩く〉パン!
ハヤト
あいた!?
ルカリオ
ふんっ!
ハヤト
(なるほど〜 人に心を
許せないってことか〜)
ハヤト
えっと
急にごめんね
ルカリオ
何か食べたいものとかある?
ルカリオ
放っておいてくれ
ハヤト
(わはぁ〜
あたりキツ〜い)
ハヤト
「僕とルカリオはそのまま
3日一緒に過ごした
少しだけなら話して
くれるようになった」
ハヤト
ルカリオ〜
ルカリオ
・・・なんだ
ハヤト
晩御飯何がいい?
ルカリオ
・・・カレー
ハヤト
よぉっし!
お兄さんに任せなさ〜い!
みそら
10分後
ハヤト
はい!
出来たよ!
ハヤト
あれっ?
ルカリオ?
みそら
森の中
ハヤト
(山の中に来たけど
森の中に来るなんて)
ハヤト
「ルカリオは波動で
作った球を操る
練習をしていた」
ハヤト
「2つ3つとどんどん数は
増えていき
操る姿は舞を踊っている
妖精に見えた」
ハヤト
綺麗✨
ルカリオ
おい人間
さっきからそこで何してる
ハヤト
わぁ!っと!
ご飯出来たからさ!
探してたんだよ
ルカリオ
そうか
ハヤト
うん!
ハヤト
モグモグ(・〜・)
ルカリオ
モグモグ(-〜-)
ハヤト
うん!
我ながら美味い!
ルカリオ
・・・モグモグ(-〜-)
ハヤト
(ははは
感想は無しかぁ〜)
ルカリオ
少し走ってくる
ハヤト
あっ!
僕も行くよ!
ルカリオ
・・・何故だ?
ハヤト
僕もスタミナ付けたいから
ルカリオ
・・・勝手にしろ
ハヤト
うん!
ハヤト
ふぅ!
ルカリオ
・・・
ハヤト
あっ!
ルカリオ
葉っぱが付いて
〈手を伸ばす〉
ルカリオ
触るな!
自分で取れる!
ハヤト
うわっとと!
ごめん!
ルカリオ
ダッ!
〈駆け出す〉
ハヤト
ちょっ!?
ダッ〈駆け出す〉
ルカリオ
・・・何故ついてくる
ハヤト
いいじゃん
ルカリオは嫌なの?
ルカリオ
あぁ 嫌だ
目障りだし
鬱陶しい!
ハヤト
えっ!!
(う〜ん
何気にショック!!)
ルカリオ
ダッ
〈駆け出す〉
ハヤト
あっ!
ルカリオ!
ルカリオ
来るな!
ハヤト
ちがっ!
そっち崖だよ!
ルカリオ
嘘をつけ!
人間は信用ならん!
ハヤト
ちょっ!
ほんとだってば!
ダッ〈追いかける〉
ルカリオ
っ!
ハヤト
ぐっ!?
(痛った!?
なんだ!?しんくうは?)
ルカリオ
(よしっ!
今のうちに逃げる!)
ハヤト
あっ!
ルカリオ!
ルカリオ
それ以上寄るな!
ハヤト
それ以上下がっちゃダメだよ!
ルカリオ
その手は食わん!
(踏み込んで威力を上げる
そうすれば立ってられないはず)
ルカリオ
なっ!?
ハヤト
ルカリオ!
ルカリオ
くぅ う
(あまり痛くない?)
ハヤト
う・・・ぐ
ルカリオ
!?
離せ!
バッ〈振り解く
ルカリオ
えっ?
血?
ハヤト
あぁ
良かったよ
君はあまり怪我してないみたいだね
ルカリオ
はぁ!?
良かった?どこが!?
そんなに傷ついて!
ルカリオ
私はポケモンだ!
私を庇うなんて
馬鹿なんじゃないのか!?
ハヤト
そうだね
僕は馬鹿だよ
ハヤト
でもさ
そんな馬鹿でも
君達みたいな
傷付いたポケモンを
笑顔にしたいんだ
ハヤト
僕は皆んなが皆んな平等で
笑顔でいられる世界を
作りたい!
だから君達に笑ってほしい
ルカリオ
それでお前が傷付いたら
意味が無いだろう!?
ハヤト
意味はあるよ
ルカリオ
え?
ハヤト
僕が傷ついても
不幸な人を笑顔にできるなら
構わないよ
ルカリオ
そんな・・・そんなの
ハヤト
よ・・・いしょ
ルカリオ
なっ!
動くな!そんな重症で!
ルカリオ
なっ!
動くな!そんな重症で!
ハヤト
だいじょぶだいじょぶ!
ちょっと血が出てるだけ
ルカリオ
ちょっとじゃないだろう!
ハヤト
あれ?
(目が見えなく)
みそら
???
ハヤト
う うぅん?
ルカリオ
お願い・・・お願い!
ハヤト
ルカリオ?
ルカリオ
あっ!
起きた
ハヤト
水?
これはいのちのしずく?
ルカリオ
良かった
死んでなくて
ハヤト
確かに無事なんだね
ルカリオ
ごめんなさい
ハヤト
なにが?😀
ルカリオ
何がって私のせいで怪我を
ハヤト
あぁ
さっきも言ったけどね
いいんだよ!
僕が傷つくことで
救える物があるなら
ルカリオ
私は
ずっと人間なんて
信用できないと思ってた
でもあなたは違う
ルカリオ
あなた名前は?
ハヤト
僕?ハヤトだけど
ルカリオ
・・・ハヤトさん
わがままなのは分かってる
ハヤトさんがいいなら
私をそばに置いてほしい
ハヤト
えっと
僕と一緒いるってこと?
ルカリオ
うん
ハヤト
分かった!
これからよろしく!
えっとー
ハヤト
ずっとルカリオもアレだな
ルカリオ・・・月
💡!君の名前はルナ!
ルナ
ルナ?
私の名前・・・
ハヤト
そう!
これからよろしくね!
ルナ!
ルナ
はいっ!
ハヤト
「こうして僕の初仕事は
終わったのだった」
ハヤト
「僕とルナは仲良くなり
僕はルナのトレーナーに
なる事にした」
ハヤト
「そして今回のことを
保護局に報告した」