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声のした公園へと駆けつけた 私の目に映ったのは

1人男の子と、2人の子供

____

おまえと遊んでもつまんないんだよ

____

あっちいけよ

や、やめてよ、なんでそんなにひどいことするのっ…

男の子が他の子供に突き飛ばされて 罵倒されている…

これをいじめと云うのだろう

自分の目で見たのは初めてで どうしたらいいかは分からない

そしてその2人がさったあと、男の子はひとり泣き出した

ひどいよ、僕だって、皆んな一緒に遊びたいのにっ、

こういう面倒事には関わらない方がいいと思ってはいたが、 

気がつけば私はその子に近づいていた

北条 奏

ねぇ、君、大丈夫?

っ、え?、

私が話しかけてきたことに驚いたのか

男の子は私の方を向いた

この時、彼の正面にたった時

彼の片腕が目に入った

北条 奏

(この子、左腕が…

私は最初は驚いたが、同時に

何故この子があんな風に突き放されたのかが分かった

えっと、キミはだ-れ?、

不思議そうに頭を傾けて 私に問いかけてくる

北条 奏

私は北条奏…

北条 奏

、最近ここに引っ越してきたの

そーなの?、

これは嘘だ

私はこの村に引っ越してなんかいない

ただ、少しでもこの子の不安が和らぐように考えて云った

何故そんなことをしたのかは分からない

北条 奏

君はここの村の子?
あの子達は君の知り合い?

えっと、僕は…

質問を重ねすぎたのか、その子は戸惑いながら一つ一つ答えた

北条 奏

そっか、君もいじめられてるんだね

キミもって、奏君も?

北条 奏

うん…家で父さんと母さんと、兄さんに…

え、可哀想…大丈夫なの、?

北条 奏

私は大丈夫だよ、
それより君の方が可哀想だよ…

北条 奏

ケガしてない?

ちょっと、足擦りむいちゃったかも、

北条 奏

それなら手当てしないとね

絆創膏を持ち歩いててよかったと初めて思った瞬間であった

それから少しの間、彼と話をした

彼は私よりも年上で、

少々小柄な子だった

北条 奏

君はよく、この公園に来るのかい?

うん、でも誰も遊んでくれないんだ

北条 奏

そっか、お友達は居ないの?

居ないよ、皆んな離れて行っちゃうもん

彼の言葉遣いは、どこか柔らかく お淑やかで

話していると心地よい気がした

それに彼はどこか私と似ている気がした

気のせいとは思えないほどに私は 外見からすでに似ていた

白の強い灰色で、 毛先にかけ黄緑がかった髪は

私と瓜二つだ

私は父に似てい、この色になったが

この子は父特有の髪質までも見てとれる程だ

でもこの時はまだ、これが単なる偶然と思っていた

少しの雑談程度で終わらせる筈だったのだが

気がつけば空は紅く、烏が鳴いていた

あ…もうこんな時間、もうすこしお話したかったな、

北条 奏

そうだね、でも早く帰らないと
君のお母さんが心配するよ

北条 奏

それに明日もあるんだからね

!、明日も会える?

北条 奏

勿論だよ

!、分かった!じゃあまた明日も遊ぼうね!約束、

北条 奏

分かったよ、指切りげんまんね

やった~!じゃあまた明日ね!

明日も会うと約束をすると、彼は嬉しそうに笑い指切りをした

北条 奏

あ、そう云えば
君の名前聞いてなかった

?、名前?

北条 奏

君の名前、教えてくれる?

僕、僕の名前は ____

“小湊 圭一”

【僕と兄さんの関係、{小湊家の話}】

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二人がお話ししているところ、心が和みます✨圭一が少しでも救われますように。

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