【参加型】Phantom thieves of The world

フォルトゥナ付近 偽装トラック内

都市郊外

街が一望できる公園にシートで隠された 怪しい塊が一つ レイトが作戦開始前に設置していた物だ

公園は無人であるが、レイトの発射宣言後 ピッピッピと信号を受信した音がした瞬間

シュ…ゴォォォォォォォ！！ 耳を塞ぎたくなる様な発射音と共に 4発のミサイルが装置を隠すシートを破り 空へと放たれた

ミサイルはそれぞれが 意思を持っている様に バラバラな方向へと飛んでいく

放たれたミサイルの名前は AdvancedPrecisionKillWeaponSystem 通称:APKWS

よくある標的を決めて放つ 撃ちっぱなし方式のミサイルでは無く

地上班が着弾目標にレーザーを照射して 誘導するレーザー誘導弾 かなりの精度でのピンポイント攻撃が 可能であり、市街地戦闘でも使われる代物

70mmと非常に小型で着弾後も 周囲に被害を出し過ぎない 「ちょうどいい破壊力」の兵器として 対テロ戦闘に使われたりする

レーザーの照射装置はあらかじめ 都市郊外に設置されていて 4ヶ所の電気を送るための鉄塔に 向けられている

そして、 レイトのカウントダウンが終わると同時に 煌びやかな光を放っていた都市は

所々灯りが消え カジノ一帯は闇に包まれた

金庫室専用エレベーター エレベーターシャフト内

薄緑に光る恵と芹奈が投げた ケミカルライトが底に付き 地面を淡く照らす

3人はワイヤーのロックを外し 地下3階を目指して一気に降下していき

底に衝突しないよう途中から降下速度を 落として玲奈と恵はゆっくりと着地する

芹奈は2人より少し上の高さで止まり 地下に空気を送り込むための 通風口の中に侵入した

2人はエレベーターのドアを ほんの少しだけ開け

その隙間を一匹のハムスターが 通っていくのを確認して ドアを閉めた

2人がシャフト内に身を隠して 少し言葉を交わした瞬間 施設の非常用発電機が作動したのか 電力が回復した

同時刻 1階バックヤード 従業員更衣室

全ての照明が消えたのを確認し 3人は第二金庫室のドアへ向かって 駆け出した

目的のドアの前に到着した 信乃はドアの暗証番号システムの 蓋を開け中に機械を取り付け始める

警備の1人が3人のいる場所へ移動しようとした時 瀬羅がどこから出しているのかわからない様な 低い男性の声で返事をする

壊は何事もなかった様に警備員の1人を 小脇に抱えてヘラヘラと笑っていた

3人が部屋に戻りドアを閉めると 同時に部屋の明かりが付いた

3人は次のタイミングまで暫くの間 小休止を取ることにした