色とりどりな短編集

なんでもない休日

急に子供(養子...だが)から昔話が聞きたいと言われた

急にどうした？と聞いてみると、分かんない、気になったから？

と、

曖昧な返事を聞いて、何となくしみじみとする

そうか、ついにこいつも思い出してきているのか...と

あぁ、それはどうでもいいか

まあ少しだけ俺の昔話に付き合ってくれ

むかーしむかし

いやまあまじでめちゃくちゃ昔。

俺は一人暮らしでさ。その日も仕事に行こうとしたら

なんか羽生えた人？がうちの前で倒れてんの

まじでびっくりしたわ

って急いで駆け寄ったら

って唸るから、良かった生きてるって思って危機感も無しに家に入れたの。

俺ん家の周りって寒かったから暖かいところ入れたら大丈夫かな？ってね

それでとりあえず飲み物と最低限の食べ物置いて

仕事休む訳にいかないから出かけたわけ

んで帰宅

遅刻した事に土下座して謝って、一日中絞られたから も〜疲れてとっとと寝てやろうって

男忘れてベッド行ったの。そしたらさ

溶けてんのよ。いや、比喩とかじゃなくて

あの、体が

いやもう思考が停止してさ 俺のお気に入りのベッドがぁぁとかそういえばご飯食べてないとか

とにかく色んなこと考えて数秒後 こんなこと考えてる暇じゃねえ！ ってなって

いや、大丈夫じゃねえだろ...って感じなんだけど もうとにかくパニックで そしたらそいつが

っつーもんだから

自分でもびっくりだけどほんとパニックになってたわけ。

え？このシーン要らない？ ...お前は本当に昔から人のの心を抉るのが得意だな…

んで、この辺でようやく冷静になって 魔力？魔力ってどうすんだ？！ってなってとりあえず 飯食え！って🍛食わせてやったの

そしたらちょっと元気になったっぽくて 一緒にお話してたの

ん？あぁ、さっきのドロドロはしばらく話したら直ってたよ

それでそいつに

って言われたから俺困って

って。満更でもない？ ...うるせえ

それで色々話してたんだよ。んで肝心の なんで羽生えてんの？っつって そしたら

...いや、仕方ないだろ？ ... まあそれで、確認したのよ

びっくり、ガチなのよ え？知ってた？ ...はは。いや、...

...それで、そしたらいきなりそいつが

は？軽すぎる？襲われても知らっ... どこで覚えたんだそんな言葉！！！！

2週間後... え？14日になってる？ ...お前が文句言うんじゃない

...！居たぞ！彼処だ！

そこのお前！

やっぱりお前...300695番だな

追え！！

そんで、いっそいで2人で逃げたんだけど 如何せん敵が多くてな、追い詰められちまったのよ

...ふん、おい300695番、そいつを差し出せば見逃してやろう

...そうか、なら

死ね

ﾊﾞﾝｯ...!

ほら、お前のせいでそいつが死んｯ

がｯ...

その後はあのバカしばらく見てなかったなぁ...

あいつ、俺に不老不死もどきみたいな魔法かけやがったんだよ

...いや、違うな

悪魔になる魔法...かな

2人には白い羽が生えているようだった

end