TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ルノ

行ってきまーす!

自分の膝まであるゴミ袋を2つ抱えて、お店を後にした。

ルノ

(結構重いなぁ…)

店長がゴミ捨てをサボっていたせいで、かなりの量のゴミが袋にパンパンに詰められている。

ゴミ捨て場までの距離は500メートルくらい。 色々なことを考え、秋の紅葉がハラハラ散っていくのを見ながらのんびり歩いていた。

ルノ

あれ、こんな建物あったっけ…?

集積所はいつも煉瓦造りのレストランの角を曲がると覚えていた。 が、思い当たる建物ではなく、今目の前にあるのはオフィスビル。 …おそらく、店から出て進む道を一本間違えてしまった。 最近は「重いから大丈夫!」と言って帰り際に店長がゴミ捨てに行っていたから道が曖昧だった。

ルノ

あれれ…。ここどこだ?

自分の位置がわからなくなって、焦ってスマホでマップを開く。

ルノ

ここがコンビニでー、んー…。
こっち?あれ、違うか…

細い路地に入ったり、大通りに行ったり来たり。 フラフラと彷徨う。 ……すると、

ドンっ!

???

ってぇ…

ルノ

ぎゃっ!

ながらスマホをしていたら、案の定人とぶつかってしまった。 かなり重いゴミ袋がドサっと落ちる。 ぶつかった反動でヨロヨロっとよろけてしまった。

ルノ

ご、ごめんなさっ…い…?

…わわっ!

1歩、2歩。 横に後ろに、よろけてしまう。

ルノ

わわわっ、

ーそして、

ルノ

わぁっ!

ーーボスッ。 ーーバリッ。 ビュッ。

ルノ

ひぇっ…

???

うぉっ…

勢いよく尻もちをついた。 ーゴミ袋の上に。 私の体重でゴミ袋がやぶれ、中に入っていたゴミが勢いよく噴き出し、宙を舞っている。 中に入っていたコーヒーの豆のカスや廃棄したミルクポーション、ケーキソースが私に、そして目の前の男性に吹きかかった。 …最悪だ。

もっと最悪なのは、その男性が着ていた服にコーヒー豆カスや廃棄したイチゴのケーキソースがかかってしまったこと。

???

…………

ルノ

……あっ

こんな日に限って、その男性はベージュのジャケットに白いTシャツを着ていた。 まっさらだったはずの服に、まるで筆を振ったような赤や焦茶のシミがついている。 …神様、どうして…。

ルノ

ご、ご、ごめ、ごめんなさい!!!!!!

自分の頭にもソースや豆粕が乗っているのを二の次に、とにかく頭を下げた。 …どうしよう。 服についちゃったし、コーヒーとかイチゴとかのシミってなかなか落ちにくいよね?

恐る恐る相手の顔を見るも、深く被った帽子が邪魔してどんな顔をしているか全く見えない。

ルノ

……本当にごめんなさい…

???

…あ、うん…

もう消えて無くなりたい… 何が正解なのかわからないけど、一旦店長に報告したほうがいいよね…?

ルノ

…すみません、弁償するかとか色々含めてお話したいので…えっと

???

…はい、

ルノ

…申し訳ないのですが、お店まで来てくれます…?

???

えっ、あっ、

ルノ

すみません!クリーニング代くらいは弁償しますので!

店長に聞こう。 もう私1人じゃどうしていいかもわからない。 シミを拭うハンカチもお店に置いてきちゃったし。

???

え、ちょっと!

ルノ

お叱り、不満はお店で聞きます!
本当にごめんなさい!

頭の中は大パニックだ。 怒っているかも、笑っているかも見えない男の人を強引に引っ張り、お店に向かった。

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚