慎一郎
リビングのソファーに腰掛け、体重を預ける
今日はいろいろなことがありすぎて疲れた
こずえに告白してみたものの相変わらずこずえは どこか掴みどころがない
これは幼馴染としても恋人としても如何なものだろう
なんとか告白をしてみて少しだけ強くなれたかもと 思った矢先の出来事に
自分は打ちひしがれていた
妹
妹
妹
慎一郎
妹
慎一郎
慎一郎
妹
慎一郎
妹
慎一郎
妹
慎一郎
慎一郎
妹
慎一郎
妹
慎一郎
妹
慎一郎
妹
慎一郎
慎一郎
妹
妹
慎一郎
妹
妹
妹
慎一郎
慎一郎
妹
妹
慎一郎
妹
慎一郎
妹
妹
妹
妹
兄をここぞとばかりに利用する可愛げのない妹と
デートと称して飯を奢らせようとしてくるであろう 愛すべき幼馴染は
いついかなるときでも俺を追い詰める
俺は小遣いと明日来ていく服の確認を終え、 デートという名の戦場に赴く覚悟を決めたのだった
こずえ
私は兄の部屋の扉の隙間から顔を覗かせた
部屋は相変わらず、隅々まで掃除が行き届いており 机の上には整然と医学書が並べられている
兄は人の良さそうな顔と語り口でで人脈を広げるやり手で その類まれなる人心掌握術で多くの女子を虜にする 俗に言うイケメンと言うやつだ
しかしながら蓋を開けてみれば 被った猫の下には悪魔すら戦慄させるであろう 性格の悪さと狡猾さを持ち合わせている
私の方に振り向き、人畜無害そうな笑顔を向ける兄にこう続けた
こずえ
兄
兄
こずえ
兄
兄
こずえ
兄
兄
こずえ
兄
こずえ
兄
こずえ
兄
兄
こずえ
こずえ
兄
兄
兄
こずえ
兄
兄
こずえ
兄
兄
こずえ
兄
こずえ
兄
こずえ
兄
こずえ
こずえ
兄
こずえ
兄
こずえ
兄
私はなんとなくムカついたので扉を勢いよく閉めた
大好きだと言うのはあながち間違っているわけでもないのだが しかしながらそれを口にしてしまったなら
私はこの気持ちを型にはめなくてはならなくなる
このまま自由な二人のままで 変わることなくずっと幼馴染のまま
だらだらと先輩の隣で笑っていたいだけだ
だから明日はデートでもなんでもなく ただの幼馴染として先輩に会いに行く
こずえ
慎さんより先輩って呼ぶほうが しっくりくるし
付き合わなくたって予定が合えば いつでも二人で遊びに行けるにも関わらず
付き合ってしまった
たぶん私はその場の雰囲気に流されてしまったのだ
そう思って、少しだけ後悔した
後悔してしまったのだ
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