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私は元々、人ではなかった。
オオカミに育てられた、オオカミ人間だ。
もちろん、耳だってしっぽだって、本物。
この世でたった…一人……いや、一匹? ……どちらとも言えない中途半端な存在。それが私。
でも、母さんや、父さんや、兄弟達と一緒にいる間は、 凄く幸せで、暖かくて、いっぱい満たされていた。
……でも、幸せなんて崩れるためにあるようなもの… ずっと続くなんて、ありえない。
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ガバッと勢いよく、体を起こし、乱れた呼吸を整えようとする。
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汗が、頬を伝う。
普段ならば、朝は気分良く起きれる。が、 今日は気分が良いとはとても言えない、最悪な目覚めだ。
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先程まで見ていた夢を思い出し、頭を抱える。
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何とか呼吸を整え、深く大きなため息を吐く。
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私はゆっくりとベッドから離れ、クローゼットの方へ歩いていく。
スルリ、パジャマを脱ぎ、ハンガーにかける。 ゆっくりと姿見の方を見ると、とても白い肌が露になっている。
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次から訓練の時間増やすか〜 などと考えながら、仕事服に身を包む。さて、仕事片しましょう。
戦争まであと五日__