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ある、おもちゃ屋で、メリーさんという人形が置いてあった
子ども
なにこれ、きもい人形はこんなの買うか
メリーさんは何年も、売れなかった
ある日
店員
なんだこれ、えーめっちゃ古いじゃん
店員
捨てるか
ルリちゃん
何コレー♥️かわいい、かわいい、買って買って
お母さん
えー、こんな人形?
お父さん
誕生日だし、いいじゃないか
お母さん
まあいいわ、大事にしてね
子ども
うん
その子は、その人形を大事にした
ある日
お父さん
金ないんだって
お母さん
あんたが使いすぎるからでしょう
お父さんとお母さんが、夫婦喧嘩をした
余りにもひどかったので、離婚した
それから、お母さんと暮らし、お母さんは、新しい旦那さんを見つけた
新しい旦那さんが出来てから、お母さんは、戻ってこなくなった。
ルリちゃん
お腹空いたなー
ルリちゃん
お母さんまだかなー
ルリちゃん
メリーさん、絶対お母さん、戻ってくるよね
ついに・・・
ルリちゃん
う、う、お腹空いてたまらない。もう死んじゃう
死んだのだ
お母さん
はぁ、違う町に逃げよう
プルルルル
お母さん
こんな時に、電話
お母さん
はい
メリーさん
私、メリーさん、今、小屋野商店街にいるの
お母さん
え、ちょ、ちょ、
ピーピー
お母さん
何のイタズラ？
プルルルル
お母さん
またー
お母さん
もー誰
メリーさん
私、メリーさん、今、あなたのマンションの下にいるの
プルルルル
お母さん
早
メリーさん
私、メリーさん、今小屋野橋にいるの
お母さん
は、小屋野橋？
小屋野橋を見た
誰もいない
お母さん
何よ〜
プルルルル
メリーさん
私、メリーさん、今あなたの後ろにいるの
お母さん
え、な訳・・・
お母さん
キャーーー
メリーさん
あの子、今ごろ何してるかなー
メリーさん
次は、良い人に育ててもらえよ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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