オタクの僕

一応缶バとアクキー収納ケースは

持ってきたけど……

これ入らなくね？

僕そんなにファイルの中身持ってない

………とりあえずスリーブに仕舞うか

さと兄が……さとにゃん……

さと兄には……今抱きついてる……

か、かかか…顔近いｯ！！

やっぱりかっこいい…じゃなくて！

こんな見られたら僕もたないから！

な、何この人…ほんとに何この人！

え…この人ほんとに成人男性だよね？

成人男性に僕好かれてる？え？

めっちゃ僕の顔褒めるじゃん

こんなブス他いないってのにさ…

ｶﾞｻｺﾞｿ

ｶﾞｻｺﾞｿ

ｶﾞｻｺﾞｿ

買って貰うつもりはないけど！

行ける時に行きたいもんね！

お金は心許ないけど((

ぬいぐるみ1つくらいなら買えるしね

何この人ぉぉぉぉ！！

可愛いしか言わないｯ…///

アニメイトだと思ってね？ね？

もう一度言う、ここはアニメイト

1…2…3…4……

6000円ね………

6000円！？！？

日数増やして最終まで入ったのに…

いつもより稼いだ気がしてたのに…

え、待って？こっちの財布かな

え？財布いくつあるんだって？

財布は2つ持ち(｡･`ω･´)ｷﾗﾝ☆

いやそれは置いといて……

ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｺﾞｿ

えーと…確かここに……

あったあった！

え、まずぬいちゃん残る1つを……

ランダムは……今回は良いか

んぅぅ！？なんじゃこれは

もちころりん……ってあれじゃん！

え、あのくそ可愛いやつ！

え…これもしかして悪いの僕？

え…違うよね？

え…僕推しに推しのグッズを…？

買っていただこうと…？

してるわけ？そういう事だよね？

……………

待って待って理解不能

え……ちょ、この人なにしてんの

え、待って？なんでカゴ入れてんの？

推しに買ってもらった嬉しさと

プレゼントまで貰った申し訳なさが…

真っ暗で何も見えない

とりあえずリュックを背負って…

そして手にはグッズの袋とカバン……

って……あれ？鞄どこ？

両手を推しに繋がれて荷物持って貰って

軽くしにそう()

目隠しのせいで視覚からの情報は０

2人の手と声だけを頼りに進む

車は何度も乗り降りした事あるから

頭に染み付いた車内を思い浮かべる

ｶﾞﾁｬｯ

扉を開けるｶﾞﾁｬｯという音が耳に届く

家に着いたらしく靴を脱ぎ中へ入る

じ…情報量が多い……

家の中にいたのは特徴的な髪色の3人

それぞれ橙、黄、赤

声とか喋り方が推しにそっっくり…

さ、流石にそれは申し訳なさすぎる…

うぅ…疲れたぁぁぁ……

もう今日色んな事ありすぎ……

お腹空いたけどまず荷物だ…

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘｯｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘｯ

いつもバイトに行く時は鞄に

あにまるますこっとを付けている

毎回付け替えて被らないように

1度付けたキャラは最低4回はお預け

毎回スマホのカレンダーに書いているから

連続する事もない

今日のお供は〜………うーん……

今日は…うさもりにしようかな……

階段に着いた時、

1階から聞こえた言い争うような声

だけどその中には笑いも含まれてて

……よく分かんない٩( ᐛ )و

さと兄が立ち上がりながら聞いてくる

手に取った物は車のキー

なんで僕推しであり兄のさと兄に

肩に担がれてんの！？

俵！？僕俵じゃないんよ！？

はいどうもころんです

バイト帰りです

またまた送られてます

これから賑やかになりそう…じゃなくて

何がどうなってこうなったんだよ！

まだまだ頭の整理が出来ない ころんくんでした