ー第3体育館ー
紅葉
いきまーす
そう言いボールを赤葦さんの頭上に投げる。
赤葦さんがあげたボールはキレイな弧を描き、トスを待つ木兎さんの元へ。
ドッ!
木兎さんの打ったボールはえげつない音を立てて床に叩きつけられた。
紅葉
音えげつな、、、
??
木兎さんのスパイスはバカ痛いよ、、、
と、後ろから言われた。
成瀬 凪冴
腕もげるかと思ったもん
成瀬 凪冴
いや、腕もげた
明らかに腕が存在しているこの人は梟谷の2年生。
成瀬凪冴さん(ナルセ ナギサ)
紅葉
(この人大してタッパないけど、結構強いんだよね)
黒尾 鉄朗
凪冴それ研磨も同じこと言ってたぞ
成瀬 凪冴
やっぱみんなそう思うんすよ
成瀬 凪冴
あ、俺休憩入りマース
木兎 光太郎
あー!なぎおまえ大して打ってねーだろ!
成瀬 凪冴
いやー体力無限の木兎さんと違って俺すぐ疲れるんすよ〜、、、
成瀬 凪冴
俺はちゃんと人間なんす
木兎 光太郎
じゃあ俺は人間では無い???
ー少し休憩タイムー
黒尾 鉄朗
って言うか紅葉って、バレーできないんだっけ?
紅葉
できますよ
紅葉
一応中学の時バレー部でした
黒尾 鉄朗
スパイク打てば?
紅葉
打てますかね、、、
紅葉
レシーブの方が得意でしたよ
木兎 光太郎
じゃあ俺のスパイスレシーブ入っ
紅葉
無理です
黒尾 鉄朗
振られてやんの〜
成瀬 凪冴
木兎さん、、、強すぎる自分を恨んでください
紅葉
あとはサーブですかね
黒尾 鉄朗
あ、じゃあ紅葉のサーブリエーフ受けてみる?
灰羽 リエーフ
取れるに決まってるじゃないですか!
黒尾 鉄朗
やってみる?
ということで、中学の部活ぶりにサーブを打つことにしました。
紅葉
いくよー!
灰羽 リエーフ
サッコーイ!!
僕はボールを上げて、優しく叩くようにジャンフロを飛ばした。
灰羽 リエーフ
むっ、、、
リエーフは僕の無回転サーブに翻弄され、見事にAパスを失敗していた。
木兎 光太郎
うめぇー!!
成瀬 凪冴
神薙ちゃん普通に上手いじゃん
黒尾 鉄朗
リエーフ、それくらい取れないとエースとは言いませーん!
とまあ、その後サーブを数本打って、その日は先に抜けさせてもらった。
1日目終了!