【第一章】WT色に染まりたかった。

かんな、夕飯できたよ

また勉強？

余裕あるの？ また学級委員長になったんでしょ？

……また、先生に説得されたの？

…いいの、あなたがそれでいいなら。 あなたが思う道を行くのよ。

お 母 さ ん だ っ て あ な た な ん て 子 を 特 別 だ と は 思 え な い

私だって！！

シャークんさんも体が透けていって、 ……やがて消えた。

最後の言葉…聞こえなかったな……

脳死…か

私、 …… またみんなみたいになれなかったなぁ

嬉しい

もう辛くならない

なのに何故こんなに虚しいの？

本当に私は WTの色に染まることを 望んでいるのかな？

点滴の中の液体は、 緑を加えた3色になっていた。

To be continued…