あれからしばらくして、私は無事卒業を迎えた。
オレンジ色の光の満ちる体育館で1人、誰かを待っていた。
それは多分新井君だと思う。
○○○○
梨香
梨香
先生
梨香
梨香
先生
先生
先生
目の前が真っ暗になった。
立っている事でさえままならなくなり座り込んでしまった。
先生は、しばらく私を1人にしてくれた。
ステージの上に座り、手紙を開いた。
〜梨香へ〜
この手紙を読んでるって事は俺はもうこの世にいないんだな。
お前は今、どんな景色を見てる?
お前の見る景色は全て美しいんだろうな。
俺はお前に2つ嘘をついた。
1つは、入院してた事だ。
もう1つは、お前のことが嫌いと言った事だ。
本当はずっと…
ずっと、梨香のことが好きだった。
今更、遅いよな。
梨香
梨香
梨香
私は独り、舞台に泣き崩れた。
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