とろお丼
とろお丼
とろお丼
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グラウンドに砂ぼこりを舞わせて学校を見上げる
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彼の名前は中村奏斗
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少し不安を込めた、でもワクワクした視線を学校に向ける彼は
この白尾学園の、転校生だ
息が苦しくなってマスクを外す
俺は静かに前髪を整えて、教室へと足を進めた
先生の説明の声が響く廊下に、俺はポツンと立っていた
緊張で視線を落とし、無意識に廊下の傷を眺める
さっきまで楽しみだった気持ちとは裏腹に、俺の心臓はうるさかった
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誰にも聞こえない声で、自分に言いかけるようにポツリと一言
俺、中村奏斗は
「転校」にトラウマがある
思い出したくもないが、。
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俯きながら、じわじわと思い出されていく
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思い出さないように静かに鼻唄を吟っても
「www....あいつヤバイよね~...w」
「おかしいよね...あの人」
現実には聞こえなくとも、脳裏に確かに声が響く
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ぎゅっと目をつむってうつむく
俺はうなされたように鼻歌を歌った
消えないはずなのに耳をふさいで
詰まる声を無理に通して
「...、...って...」
「...の......る....?」
やめて
やめてくれ
脳裏に焼き付けるように声が聞こえる
ぎゅっとまた強く目をつむって少し聞こえないように鼻歌を大きくして
「...っと.....の....」
「......ぶ...?」
「.....あの...?」
「大丈夫...?」
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俺は起こされたように目を開ける
確かに聞こえた声を__
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俺の視界に映ったのは
本を抱えた茶髪の少年
少年といっても俺よりはだいぶ大人びて不思議そうに眉をひそめている
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俺は耳元にあった手をそっと降ろし、微笑む
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彼は俺を指差して、本を左手で抱えて言う
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頭をペコリとするだけの礼をお互いに交わし、俺は言った
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俺はずっと気になっていることを言った
すると彼は、また不思議そうな顔をして
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彼は廊下を指差して言う
「そうだよ」とか、「うん」とかじゃなくて、
少しひねくれた回答をする彼が無性に面白くって
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不意に笑みがこぼれる
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歯をくいしばって笑いをこらえるけど、笑いが漏れてしまう
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じわじわとした笑いが込み上げてきて
俺はついに吹いてしまった
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俺らは笑ってさっきまでの緊張は吹っ飛んだように
初対面じゃないかのように。
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切り替えが早い彼は、本を改めて両手で抱えて言った
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俺の中に、何かが起きた。
今、たった今一瞬、何かが...
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優しい声をかけられる
困惑する俺を背に彼は教室へと入っていった
バタンっと音がまた響く
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少し、笑った余韻だろうか、
俺の心臓が、うるさい
「君らしく」
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彼は、俺を良い人間と思ってくれた....のか....
無意識に胸にあった腕を降ろし、
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教室の壁にもたれ掛かった
先生
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ついに...来た
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小さく深呼吸して
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ガラッッッ
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先生
先生
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クラスの視線が一気に刺さって、少し怖いが、
「さっきみたいに」
そう、そうだよね
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「僕のしゅみは小説をかくことです!!」
えぇ~...?変なの~!!
"普通"なんかもっと....違うのだよねぇ...?
「....え、あぁ....じょ、冗談...~....!!」
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俺は声が少し止まる
言いたい、俺の、俺らしい趣味を
目を泳がせていると
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席の後ろに
知っている彼の姿
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......また、何かが....
笑った余韻は、もうないはずなのに
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優しく手を振る彼に少し惹かれながら
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俺はしっかりと前を向いた
言う。言える
彼が、
いるから
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先生
先生
「すげぇ...」
「うち本も読まないのに...w」
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言えた...!!
でも.....一番俺らしい....なにかを言ってないような...
いや、気のせいか...!!
先生
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休み時間
聞いたことがある
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高校生らしい会話をした後、彼が口を開く
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成る程、本に興味あるもんね
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彼はまた顔を上げて一言
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優しい優しい、微笑むよりももっと優しい
笑みを浮かべて彼は言う
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俺はばっと顔を押さえる
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彼はそれだけ言って、青いジャージの男の子と一緒に教室へと戻っていく
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わかった
全部
おれ
きっと..!
いや絶対..!
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br
shk
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kr
sm
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sm
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wwwww
ありがとうスマイル
今の俺が
一番
俺らしいよ
とろお丼
とろお丼
とろお丼
コメント
8件
あぁああぁッ、夜中なのに奇声発しちゃったよ...、、、 どうしてくれるんですか... もっと尊いを恵んでくださいぃッッッ((
好きです有難うございます!!!!!ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!
没ってなんですか???_(:3 」∠)_神様ですねはいありがとうございました( ´ཫ` )👍