グループLINE
大輝
おい、春花。
大輝
返事してくれ。
大輝
見てるだろ?
大輝
頼む。
大輝
不在着信
春花
……。
静かな空気の中、 LINEのメッセージの 小さな音がなっている。
春花
……。
ピッ。
私は、スマホの電源を切った。
春花
…これでよし。
私は、視線を上にあげた。
春花
…綺麗な空
上には、綺麗な青い空が 広がっていた。
春花
しっかり目に焼き付けないと……。
春花
そして、
春花
誰かが来る前に済ませなきゃ。
大輝
春花ッ!
大輝
…ここにもいないのか。
大輝
あいつ、
大輝
まさか…。
ガラッー。
大輝
うおっ!?
にゃ~。
大輝
白猫?
大輝
どこから入ってきたんだ?
トコットコッー。
にゃ~ん。
大輝
??
トサッ
白猫が教室の机に 飛び乗った。
そして、 なぜか窓の方を見つめる。
大輝
…。
大輝
そこに何かあるのか?
大輝
大輝
ん?
大輝
ッ!?
窓から見えたのは、 屋上に立つ人影…。
大輝
大輝
いたッ!!
大輝
春花だっ!
春花
……そろそろ、
春花
終わろうか。
トコットコッー。
春花
これで、
春花
私は、もう
バァンッ!!
大輝
春花っ!
春花
!!
春花
大輝!?
春花
どうして場所が…
大輝
春花、そこから離れろ。
春花
……。
大輝
言う事を聞いてくれ。
大輝
春花を
大輝
死なせたくない。
春花
…やだ。
春花
離れない。
春花
だって、私も行かないと。
大輝
……。
大輝
春花。
大輝
君は、悪くない。
大輝
あの子は、
春花
知ってるよ。
春花
けど、私が悪いんだ。
あの子は、病気だった。 だから、 面倒を見ないとダメだったのに…。
あの日、私は…。
春花
私が見殺しにしたんだ。
春花
だから、
大輝
それは、違う。
大輝
逃げてるだけだ。
大輝
だから、
春花
うるさいっ!!
春花
大輝になにが分かるのっ!
大輝
……。
春花
もう、嫌なんだ。
春花
生きてるのが……つらいよ…。
春花
生きているくらいならっ、
大輝
春花っ!やめろ!!
春花
死んだほうがいいっ!!
大輝
春花っ!!
私は、屋上から落ちた。
目の前には、あの青い空。
だんだんと、離れていく。
春花
…ごめんね。大輝。
その時だった。
にゃお~ん。
春花
(この声…は、)