湖奈美夢依莉
怪物退治…ですか?
時澤雷
あぁそうだ
心澄衣冬那
やりたいです!
霧灯玲璃
私も…
湖奈美夢依莉
同じく!
時澤雷
分かった、じゃあSクラス部屋に行くぞ
湖奈美夢依莉
はい!
Sクラス部屋
時澤雷
いいか?ピンチの時はすぐに逃げろ
湖奈美夢依莉
はい。
心澄衣冬那
今の私達なら何クラスまで倒せますか?
時澤雷
そうだな…
時澤雷
Cクラスぐらいだな。
時澤雷
Cクラスでもギリギリか…
時澤雷
だから今回はDクラスに挑戦してもらう。
霧灯玲璃
成程です…
霧灯玲璃
あの、1つ聞きたいんですけど…
時澤雷
なんだ?
霧灯玲璃
Sクラスって数え切れないほど居るんですか?
霧灯玲璃
それとも数え切れる程?
時澤雷
Sクラスはあまり多くない。
時澤雷
まぁ数え切れる程だな
湖奈美夢依莉
成程…その分強いんですね!
時澤雷
あぁそうだ。
心澄衣冬那
夜までなにしとこ…
霧灯玲璃
そうですねー
湖奈美夢依莉
別々で行動してみない?
心澄衣冬那
おっ、良いね!
霧灯玲璃
良いですね!
湖奈美夢依莉
それじゃあ別行動開始ー!
そう言うと、玲璃、冬那は走り去って行った。
時澤雷
は?なんで勝手に話を進めてんだよ。
湖奈美夢依莉
良いじゃないですかー
時澤雷
はぁ…
時澤雷
わーったよ、別行動な
湖奈美夢依莉
はい!
時澤雷
お前に少し聞きたいことがあるんだが聞いてもいいか?
湖奈美夢依莉
あ、はい、なんですか?
時澤雷
お前が怪物退治の見学をしに行った時、何であんなに怒ってたんだ?
湖奈美夢依莉
あ、あれは…
湖奈美夢依莉
話が長くなりますけど良いですか?
時澤雷
良いぞ。
私は、あの日の出来事を思い出しながら、口を開いた。
湖奈美夢依莉
私には大切なお父さんがいました。
湖奈美夢依莉
そのお父さんはとても優しくて、自慢が出来る人でした。
湖奈美夢依莉
ある日、昼に私が散歩に行こうと誘ったのです。
湖奈美夢依莉
それでお父さんは「いいぞ!」と、言ってくれて、そして散歩に行ったら……
湖奈美夢依莉
怪物が出たんです。
湖奈美夢依莉
お母さんに教えられたのは、怪物は夜に出る。そう教えられたのに、
怪物が昼に出たんです。
怪物が昼に出たんです。
湖奈美夢依莉
私が初めて怪物に遭遇した時のように、腰を抜かし声も出なかったんです。
湖奈美夢依莉
怪物が私を食べようとしたんです。
湖奈美夢依莉
でも、私は足も動かなくて声も出せなかった…
湖奈美夢依莉
私は、死を覚悟した。
湖奈美夢依莉
でも、お父さんは怪物撃退隊の1人だったので、魔法で私を助けてくれたんです。
湖奈美夢依莉
自分を犠牲にして…
時澤雷
……夢依莉の父さんは死んだ…と……
湖奈美夢依莉
…はい……
時澤雷
ごめんな、なんか暗い話して。
湖奈美夢依莉
いえ、大丈夫です…
時澤雷
じゃあ気晴らしに外でも行くか。
湖奈美夢依莉
あ、はい!
外
湖奈美夢依莉
はぁ〜
湖奈美夢依莉
外は気持ちいなー
時澤雷
だな…
湖奈美夢依莉
あの、1つ聞きたいんですけど、雷さんは大事な人とか居ますか?
時澤雷
大事な人…か…
時澤雷
あぁ居るぞ。
湖奈美夢依莉
だ、誰ですか!?
私は、目をキラキラさせながら、雷さんを見た。
時澤雷
んー、、、
時澤雷
言っちゃえば…
時澤雷
俺の元カノ…だな…
ドクン
湖奈美夢依莉
え…?
湖奈美夢依莉
(元…カノ?)
湖奈美夢依莉
(なんか…胸が痛い…)
湖奈美夢依莉
(何…?この気持ち…)
私の脳内に胸の鼓動が鳴り響く。
止まらない。
湖奈美夢依莉
(お願い…!止まっ…て…!)
何をしても止まらない鼓動…
今すぐここから離れたかった。
湖奈美夢依莉
あ、ご、ごめんなさい…ちょっと…トイレ行ってきます…
時澤雷
お、おう
私は、トイレへ走って行った。
湖奈美夢依莉
はぁ…はぁ…
湖奈美夢依莉
もう…なんなの…?
湖奈美夢依莉
元彼女が今も大事なんて…愛が強くて良いじゃん…
湖奈美夢依莉
どうして…嫌だって思っちゃうの…
湖奈美夢依莉
雷さんに…失礼じゃん…
湖奈美夢依莉
ねぇ…どうして?
湖奈美夢依莉
どうして雷さん事を考えるとこんなに胸が痛くなるの?
湖奈美夢依莉
まさか…恋なの?
湖奈美夢依莉
もう…嫌だよ…
湖奈美夢依莉
元カノって…誰なの?
湖奈美夢依莉
気になっても仕方ないか…
湖奈美夢依莉
はぁ…雷さんが待ってるから、帰ろ…
私は、深呼吸をしてその場を離れた。
湖奈美夢依莉
すっ、すみません!遅くなりました!
時澤雷
あぁ別にいいぞ。
時澤雷
夢依莉も大丈夫か?
湖奈美夢依莉
っ…///
湖奈美夢依莉
はい!
ねぇ雷さん…
貴方が私の名前を呼ぶだけで…
嬉しくなるよ。