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鬼兵隊

この部屋です!

緋織

そう

緋織

ドアを開ける

高杉

...............

緋織

(煙管...いいな私も吸いたい)

緋織

晋助

高杉

.............緋織?

高杉

ふっ笑

高杉

次は誰が来るかと思ったら

高杉

幻か

高杉

かぐや姫の方が良かったな

緋織

かぐや姫より私の方が好きでしょ

高杉

だからかぐや姫が良かったんだよ

高杉

こんな思いするくらいなら幻でもお前に会いたくなかった...

緋織

幻じゃない

高杉

なら亡霊か

緋織

殴る

高杉

ってぇ...

高杉

...!!(亡霊が、殴った...)

高杉

(本当に...)

緋織

勝手に殺すな

緋織

銀時もズラも、私が死んだところなんか見てないくせにすぐ死んだと思って諦めて

緋織

最悪

高杉

緋織!!

高杉

抱きしめる

緋織

.....(震えてる...)

高杉

今までどこにいた...

高杉

生きてると知っていれば俺ァ...

高杉

いや、この際なんでもいい

高杉

生きててくれた...

緋織

痛い...晋助

高杉

...すまねぇ

高杉

お前は江戸で銀時達といたのか?

高杉

(そうだとすればあいつら俺に何も言わなかったってことだよな殺してやる)

緋織

銀時達に会ったのはつい数日前

緋織

10年前、奈落に連れ戻されたあと逃げ出して

緋織

死にそうな時に助けて、匿ってくれたのが今いるところ

緋織

そこの用心棒やってる

高杉

そうか

高杉

緋織、俺と共に来い

高杉

昔みてぇにこの腐った世界を怖そうぜ

緋織

...出来ない

高杉

...何故だ

高杉

お前だってこの国を恨んでるはずだろう

高杉

俺よりも、誰よりも先生が、お前の父が好きだったはずだろう...っ

緋織

恨んでるよ松陽を私から奪ったこの国も、天導衆も、斬っても斬ってもこの恨みは消えない

緋織

天導衆の奴らは私が皆殺しにする

緋織

でも、江戸には私を拾ってくれた人がいる

緋織

居場所がある

緋織

私が勝手すればその人たちに迷惑がかかる

緋織

だから私は...

高杉

首を絞める

緋織

...!!

緋織

緋織

しん...

高杉

お前までそんな甘ちょろいこと言ってんのか

緋織

(苦しい...)

高杉

お前は斬ることしか出来ねぇなら俺だけの剣になれ

高杉

今更...お前が人間になれるわけないだろ

緋織

.....!!

高杉

お前はまだ牙が残ってるはずだろう

高杉

目を覚ませ緋織

緋織

...ッ

武市

失礼しますよ

武市

...お邪魔でした?

高杉

手を離す

緋織

コホッコホッコホッ

武市

また侵入者ですか?

高杉

あぁ

高杉

あまりにも綺麗なもんで、少し手がでちまった

緋織

刀を抜こうとする

高杉

刀を突きつける

緋織

...........

緋織

私は殺されたくてこんなところに来たんじゃない

緋織

晋助に会いに来ただけよ

高杉

...俺だって殺す気はねぇ

高杉

俺と来い緋織

高杉

お前を拾った奴らが気になるなら俺が殺してやる

緋織

抜く

高杉

.........

武市

(速いっ)

緋織

言葉には気をつけて睨

緋織

あの人たちに手を出そうってんなら私はお前でも斬る睨

高杉

高杉

随分とそいつらに肩入れしてるな

高杉

気に食わねぇ

高杉

俺よりそいつらのが大事っていうのか?

緋織

同じくらい好きよ

緋織

死んで欲しくない大切な人

緋織

あの人たちも私を大切にしてくれているわ

高杉

俺は...お前を愛している

武市

まぁ//

高杉

そいつらより俺の方がお前を想っている

緋織

...?

緋織

愛してるって何よ

緋織

好きとどう違うの

武市

ズコー

武市

哲学的ですな

高杉

武市、お前は出ていろ

高杉

後で話を聞く

武市

はい

武市

出ていく

緋織

.............

高杉

俺が言う愛してるはなァ

高杉

近づく

緋織

ピク

高杉

お前の身も心も俺のものにしたい

高杉

俺だけを見て俺だけを考え、俺のために尽くして欲しいって意味だ

高杉

逆も然り

高杉

刀を投げる

緋織

(しまっ...)

高杉

チュ

緋織

ん...っ

緋織

(深い方の...っ)

緋織

...ん...ッ...やめ...っ

高杉

...............

緋織

ハァ...ハァ...

高杉

なんだ慣れてるかと思っていたが、そうでもねぇらしい

高杉

男に自分の体売ってたのは昔の話か?

高杉

今はそんなことする必要もねぇか

緋織

...なんの、つもり

高杉

言っただろ

高杉

身も心も俺のものにしたいって

高杉

俺はお前だけを愛するよ

高杉

お前だけを好きでい続ける

高杉

永遠に

緋織

(永遠に...)

高杉

(愛に飢えたお前なら、こんだけ言えば堕ちるだろ)

高杉

(松陽が居ない今、こいつの穴を埋められるのは俺だけだ)

高杉

なぁ江戸にいる奴らなんか忘れて俺と来い

高杉

悪い話じゃねぇだろ

高杉

今度こそ俺はお前を奪わせない

高杉

今度こそ俺はお前の元を離れない

緋織

...........

緋織

だったら、晋助が私と来て

緋織

逆も然りなんでしょ

緋織

私を尊重して、私の傍にいて

高杉

.......

緋織

なんとか言いなよ

緋織

嘘なんでしょ

緋織

私たちの関係は恋愛なんてので収まるような関係じゃない

緋織

私はずっと兄妹だと思ってる

緋織

貴方もそうでしょう

緋織

私に、嘘をつかないで

緋織

失望させないで

高杉

...変わったな

緋織

貴方の方がもっと変わった

緋織

悪い方向によ

緋織

昔はそんなんじゃなかった

高杉

...俺は変わってねぇさ

高杉

今も昔もな

高杉

押し倒す

緋織

...ッ

高杉

刀や武器がないんじゃ、かの茨姫もただの力ない女だな

緋織

...離してよ

緋織

蹴るわよ

高杉

出来るもんならやってみな

緋織

蹴る

高杉

掴む

高杉

あぁお前は暗器も得意だったな

高杉

あといくつ仕込んでんだ?

緋織

聞かれて言う人なんて居ないでしょ

高杉

それもそうだ

高杉

靴を脱がせる

緋織

ゾワゾワする...触らないでよ

高杉

侵入者に身体検査してるだけだろ

高杉

太ももを触る

緋織

ビクッ

高杉

やっぱここにもナイフ仕込んでるな

高杉

これじゃらちあかねぇし、身ぐるみ剥がすか

高杉

ちょうどいいナイフもあるし

緋織

やめてっ...帰れないじゃない

高杉

帰る必要なんてねぇだろ

高杉

帯を切る

緋織

晋助...!!

高杉

その顔唆る

高杉

もっと乱れろよ

高杉

...これは、(先生の...)

緋織

それだけは取らないで

高杉

...取らねぇよ

高杉

...いい体つきになったもんだな緋織

高杉

いい眺めだ

緋織

フイ

高杉

顔を掴む

緋織

高杉

目ェ背けるな

高杉

裸同然の格好にさせられて恥ずかしい?

緋織

...うるさい

緋織

もう離してよ武器は全部取り上げたでしょ

高杉

まだだ

高杉

お前も分かってるだろ

高杉

手を伸ばす

緋織

(嫌...今の晋助にヤラれるのだけは、嫌だ...っ)

爆発音

高杉

ピタッ

高杉

...はぁ、お預けだな

高杉

手首を縛る

高杉

足も縛っといた方がいいか?

緋織

...裸のまま放置する気?

緋織

あんたの部下達に襲われたらどうするの

高杉

そんな馬鹿いねぇよ

高杉

それに服あるじゃねぇか

緋織

こんなの裸と一緒だって晋助も言ってた

高杉

この部屋には来させねぇよ安心しろ

緋織

安心できるわけないじゃない

高杉

すぐ相手してやるから大人しく待っとけ

緋織

服着せてから行ってよ

高杉

はいはい

高杉

羽織をかける

高杉

頼むから、もう俺から離れないでくれ

緋織

.......

高杉

出ていく

緋織

(私だって...離れたくて離れたわけでも、傍にいたくないわけでもない...)

緋織

(とりあえず、逃げないとね)

緋織

切れた

緋織

(晋助、もう少し緩くしても良かったのに)

緋織

(痛い...)

緋織

(服...どうしよ)

緋織

(もう着れない...)

高杉

ズラァ、俺はなぁ、てめぇらが国のためだぁ仲間のためだぁ剣をとった時もそんなもんどうでもよかったのさ

高杉

考えてもみろ、その握った剣、そいつの使い方を俺たちに教えてくれたのは誰だ?

高杉

俺たちに武士の道、生きる術、それらを教えてくれたのは誰だ

高杉

俺たちに生きる世界を与えてくれたのは紛れもねぇ松陽先生だ

高杉

なのに、この世界は俺たちからあの人を奪った

高杉

だったら俺たちはこの世界に喧嘩を売るしかねぇ

高杉

あの人を奪ったこの世界を、ぶっ潰すしかあるねぇよ

高杉

なぁズラ、お前はこの世界に何を持って生きる

高杉

俺たちからこの世界を奪った世界を、どうして享受し、のうのうと生きていける!

高杉

そいつが俺は腹立たしくてならねぇ

高杉、俺とて何度この世界を更地に変えてやろうかと思ったかしれぬ

だが、あいつらが、それに耐えているのに、緋織が、銀時が一番この世界を憎んでいるはずの奴らが耐えているのに

俺たちに何が出来る

俺にはもうこの世界は壊せん

壊すにはここには大事なものが出来すぎだ

今のお前は抜いた刃を鞘に収めるきを失い、ただいたずらに破壊を楽しむ獣にしか見えん

この国が気に食わぬのなら壊せばいい

だが、江戸に住まう人々を破壊しかねん貴様のやり方は黙って見てられぬ

他に方法があるはずだ

犠牲を出さずとも、この国をかける方法が

緋織

右に同じ

次回♡12

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