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中村雨音は語り始めた
たった10分前に起こった残酷な事実を……
-10分前-
中村雨音
わたしは叫んだ
無駄なことだってわかってる
でも、声は喉から勝手に発せられ
甲高い波長がこだました
中村雨音
中村雨音
神崎隼也
神崎という近い歳の男子が わたしをハッとさせた
そうだ、正気を保たないと
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
言われた通りやった
幾分と気が落ち着いた
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
オマエラノナカニ
アノフタリヲコロシタ
ハンニンガ イル
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
皮肉っぽく神崎は言うと 棚や小さな収納 終いには天井などを調べ始めた
……が、そのようなものは どこにもないことが実証されてしまった
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
そういうと 神崎くんはさっさと行こうとする
中村雨音
心配して来てくれたのに 今では好奇心から逃れられないようだ
わたしは ミステリ好きの弊害を目の当たりにしている気がする
それからわたし達は 2階の部屋を見て回った
広い廊下と幾つもの部屋
綺麗な部屋も意外と多くて 電気もやっぱり通ってる
広いだけあって見通しがいい
それだけに 人が隠れてるなんてあり得なかった
どこにも人なんていなかった
中村雨音
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音
そう 探索しているうちに
施設などではなく ここは大きな家であることがわかった
公共施設顔負けの 様々なサービスが充実しているようだったが
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
神崎隼也
神崎隼也
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音
嫌な予感がした
予感ではなく もっと理知的な予測かもしれなかった
わたしの脳細胞が この時だけ 機能しなくなればいいのに
切実にそう願った
神崎隼也
神崎隼也
中村雨音が語り終えた時 場は再び、静寂の時が流れた
野嶋隆
無意味な発声だった
年長者として私は何か言うべきだと 義務的に思った
しかしそれは微かな嗚咽で 言葉になる事はなかった
どれくらいの時間が経っただろうか
1分程度のことかもしれないし 20分はそうしていた気さえする
静寂を破ったのは 新城だった
新城綾香
新城綾香
神崎隼也
新城綾香
神崎隼也
???
新城綾香
???
野嶋隆
新城綾香
そういうと 彼女はシルクのハンカチを差し出した
新海拓馬
新海拓馬
新城綾香
新城綾香
私はポケットを調べた
見ると 大切にしている懐中時計がある
確かに、私は右利きで右ポケットに無意識に入れるのだが、この時は左ポケットに収まっていた
野嶋隆
神崎隼也
中村雨音
新海拓馬
新城綾香
新海拓馬
神崎隼也
新海拓馬
中村雨音
犯人はこの6人の中にいる という先程の話
そうなると 愉快犯なのかワケアリの犯人なのかは 知らないが
新海や中村が同意するのも頷ける
むしろ、なぜ
なぜ新城は これほどに冷静なのか
神崎隼也
野嶋隆
新城綾香
新城綾香
中村雨音
中村雨音
新城綾香
野嶋隆
野嶋隆
神崎隼也
野嶋隆
野嶋隆
そう言ってみんなの顔を見回す
やはり、目が合う
橘真衣
橘真衣……
彼女は一体……何者だ
私達は食堂へとやって来た
1階の探索は虚しくも 何者も発見することはなかった
こうして神崎の推理は より強固になったということだ
席に着くなり 皆一気に疲れが襲って来たようだった
新城だけが立って 何かを持ってくると厨房へと向かった
慌てて中村も立ち上がったが 新城に制され、結局彼女は座った
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
神崎隼也
中村雨音
新海拓馬
中村雨音
新海拓馬
新海拓馬
神崎隼也
新海拓馬
神崎隼也
野嶋隆
中村雨音
橘真衣
疲労はピークに達している
様々な感情を抱くのに それはもやもやと膨らむばかり
皆、言いたいことが上手く言えないようだった
新城綾香
中村雨音
簡単なサンドウィッチやウィンナー、 ハッシュドポテトなど、朝食のお供が多かった
しかし今はこんな軽食を求めていた
さもなくば、喉を通るまい
中村雨音
新海拓馬
神崎隼也
新城綾香
野嶋隆
野嶋隆
神崎隼也
新海拓馬
新城綾香
新海拓馬
新海はそう言うと 私たちを睨み回した
神崎隼也
新海拓馬
新海は新城を指さす
新城は平気な顔で サンドウィッチを頬張っている
そして、唐突に彼女は鋭い目で こちらを向き、こう言った
新城綾香
新海拓馬