たっつん
大丈夫か?そんな事を口に出そうとして喉元で止まる。
なおきりから感じられる、いつもの穏やかな雰囲気とは違う、獣のようなオ-ラ。
それを感じたのは俺だけではなかった。
のあ
のあ
今にも泣き出しそうな震えた声。
たっつん
なおきり
たっつん
なおきり
俺の言葉をもかき消すほどの強い意志。
のあと2人で頷き、その場を離れた。
離れる時に見た、なおきりの顔。
ゆあんを抱きしめて落ち着かせているその行動とは裏腹に、黒く笑ったように見えた。
じゃぱぱ
戻ってくると、全員が集合していた。
じゃぱぱは取り乱し、俺に詰め寄ってくる。
のあと同様に、泣きそうに震えた声をしている。
他の人も何となく感ずいているのだろう。
1人を除いて全員が、俯いてこちらを静かに見つめていた。
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
言いたくない。
ただ、無言で目を外らす。
のあ
静かに鋭く言い放っていた。
のあは、変えられない現実に、目を背けたりはしていない。
俺はどれだけ未熟か、思い知らされたようだ。
のあ
のあ
どぬく
のあ
たっつん
のあ
たっつん
のあ
るな
のあ
一気に緊張感が高まった。
ピリピリする雰囲気、静かな部屋に、もう一度大きな怒声の様なものが響き渡る。
全員が察した。
ゆあん君だ。
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だいすきですっっっっ
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