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#302

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♥

302

2020年05月02日

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黄赤前提

死ネタ

黄↔赤←桃

苦手な方⤿

本人様とは関係ありません

START

Satomi side

俺には好きな人が居る

辛い過去を乗り越えて

未来で過去の話をする為に

前を向いて必死に走っている

リスナー想いの

歌い手や声優として活動している

あざとくて、

みんなに愛される。

そう言わずもがな、莉犬。

でも、 莉犬はるぅとくんと付き合っていた。

俺とは違って、今の公式ペアで

同い年で

普段から よく2人で出掛けたりしていた。

2人から『 付き合っている 』と 報告を受けた時は

さすがにケリをつけようと していたけれど、

ずっと莉犬の事が頭から離れなくて。

まだ彼に恋をしていたかった。

諦められなかった。

もしかしたら、 なんて希望を抱いていた。

当然、

俺の出る幕なんて全く無かった。

.........るぅとくんが死ぬまでは。

るぅとくんは先日、 交通事故で亡くなった。

お葬式

rinu

うううううぅぅ.......

rinu

るぅどくん゛...

莉犬は後追いも考えるほど ショックを受けていて、

jel

るぅと...

colon

るぅとくん...

nanamori

なんで...っ...

勿論、ころんとジェルとなーくんの 3人も泣きじゃくっていた。

涙が出ないのは俺だけだった。

rinu

...っ

rinu

さとみくん...

rinu

なんで泣けないの?!

rinu

大事な仲間だったのに.....

rinu

最低だよ...

satomi

...........っ

...と莉犬にはすごく怒られた。

俺も、

「 どうして泣けないんだろう、」

「 とても悲しくて辛いはずなのに。」

と、自分を責めた。

それと同時に

『 嫌われたな 』

と思った。

莉犬からしたら大切な人の死を

一緒に悲しんでくれないと言っても

当然だからな_____

ころんの家

satomi

はあー...

satomi

( 何で泣けないんだろ )

satomi

( 嫌われちゃったなぁ... )

colon

colon

莉犬くんを支えられるのはさとみくんだけだよ

...は、?

何言ってるんだ?

何故か怒りが込み上げてきて、

satomi

るぅとくんや俺の気持ちも分からないくせに

satomi

よくそんな事言えるな

satomi

俺は...

satomi

俺は.....ッ!!

つい、怒鳴り散らかしてしまった。

colon

.....でも...っ

colon

やっぱり力になってあげられるのは

colon

さとみくんだよ...........ッ

でも、ころんは絶対に譲らなかった。

理由は言わずに、

colon

莉犬くんにはさとみくんしかいないんだよ.......

の 一点張りで。

jel

俺もそうやと思うで。

jel

さとちゃん。

nanamori

さとみくん、俺もそう思うよ。

satomi

...............っ

そして

渋々 俺は莉犬の傍に居てあげることにした。

satomi

りいぬ...

莉犬はその事に対して 口出しするどころか

rinu

あ、さとみくん

rinu

ありがとう。

と 微笑んでいた。

rinu

rinu

カラオケしたい

satomi

はぁ?

莉犬の付き添いで雑誌の取材にに行った帰り、

莉犬が急に言い出した。

街は夜を始めたばかりだった。

俺は面倒くさそうに顔を顰めたが、 本当は物凄く嬉しい。

人ごみを掻き分けて

公園通りを抜けると

広いカラオケの前の通りに出た。

夜だからか、昼からギラギラと光る電飾がさらに眩しく感じる。

rinu

きれー...

そう思わず呟いた莉犬は、

心做しか辛い気持ちは減っているように見えた

店員

302号室どうぞ

と ぶっきらぼうにマイクと鍵が入ったカゴを渡された。

俺はさりげなく莉犬の手を引き寄せると、ぎゅ、と弱々しく握り返してくる。

そのまま二人きりで部屋に入る

satomi

~...♪*゚

俺はマイク片手に ベタなラブソングを歌う

rinu

......

そんな俺の歌を真面目に聴く 莉犬の横顔が、淋しそうで。

一途に想い続けていた日々を思い出す

ずるくてもいいから、

代わりでもいいから、

莉犬の“淋しい”の 一番近くに居たいだけなんだよ、

ゆっくりでいいから、

少しずつでいいから、

俺の事を本当に 好きになってくれないだろうか。

その時まで傍に居るよ なんて心の中で格好つける。

歌が終わると、莉犬がマイクを持って

俺と同じ曲を歌い出す。

satomi

( なんだよ )

satomi

( いっちょまえに )

satomi

( 思わせ振りな事して... )

そんなことを考えていると

rinu

うっ...

突然 莉犬がボロボロと泣き出す。

satomi

.....っ

何も言葉が出ない。

こういう時、どうやって声を掛ければいいんだ。

rinu

...っ~...........ぅ...

satomi

( きっと... )

きっとるぅとくんの事でも 思い出したんだろう。

ぐすぐす という泣き声と、 伴奏だけが狭い部屋に響く。

rinu

...ッ

rinu

ごめん...

ギュッ

俺は防犯カメラに背を向けて

ひたすら謝って肩を震わせる 莉犬を抱き寄せる

頬に流れる涙を拭ってあげて、

そっとキスをする。

rinu

っ...、!

rinu

.........さとみく、/////

じわじわと顔を赤らめていく

そんな事されたら、 ますます期待してしまう。

まだ 諦められない

satomi

ごめん、いきなり

rinu

.....っ

るぅとの事を忘れるくらい

愛してあげたい、幸せにしてあげたい。

なんでアイツも 最愛の人を置いて逝くんだよ。

一生幸せにするなんて言葉、 ウソだったじゃねぇかよ。

今お前のこと思い出して 泣いてんだぞ。

ふざけんなよ、

rinu

さとみくんまで泣かないでよ...っ

satomi

え、

ぎゅう、と抱きしめられる

rinu

ごめんね、俺のせいで...........

違うのに。

莉犬は悪くないんだよ。

satomi

.........すきだよ、りいぬ

ぽろり、と本音が出る

satomi

るぅとのことが大切なのも分かるし、

satomi

忘れられないのも分かる.....

satomi

でも、

satomi

俺もそれくらい莉犬を想ってるってこと、忘れないで、

rinu

rinu

.......ありがとう、

俺の言葉の返答に迷ったのか、苦笑う

ずるいと思われてもいい。

所詮代わりだと思われてもいい。

莉犬が幸せになれるまで

俺は傍に居るだけだから。

平井堅さんの #302 の曲パロです︎︎︎✌︎

これ初めて聴いた時、

こんなことがMVとしてぴこーんって思いついたんですよ💡💕

るぅとさん ころしちゃってごめんなさい(ᐡ߹꒳߹ᐡ)

この作品はいかがでしたか?

302

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