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ゆず
ゆず
美里と出会って明日で1ヶ月になる。
いつもと変わらず毎日会って話してお互いを知った。
けれど美里の咳や、体の痩せ具合などの体調については一切聞けなかった。
理玖(りく)
いつもどうり夜中に公園へ行くと美里はいなかった。
理玖(りく)
嫌な予感がした。
いつも美里は笑って俺に話しかけてくれる。
けれどこそには公園唯一のベンチが該当に照らされているだけだった。
美里がいないベンチはこんなにも寒いなんて知らなかった。
公園のベンチに座り美里が来るのを待つ。けれど、美里は来ない。
理玖(りく)
夜風かが心地よくいつもなら暖かいのに今日は寒く感じる。
そっか…美里の笑顔が俺を暖めてくれていたんだ。
理玖(りく)
俯きながら一言声を漏らすと、目の前に手紙が写った。
理玖(りく)
声を発するとそこには見たこともないスーツを着た男性がいた。
執事
そう言いながら手紙を差し出してきた。
理玖(りく)
執事
執事
理玖(りく)
執事
理玖(りく)
執事と名乗る人の目をよく見ると腫れていた。
執事
これからの人生に美里が存在しないと思うとゾッとした。
だって俺は美里のことが好きだから。