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ゆず

7話目です!

ゆず

今回から理玖くん視点に戻ります

美里と出会って明日で1ヶ月になる。

いつもと変わらず毎日会って話してお互いを知った。

けれど美里の咳や、体の痩せ具合などの体調については一切聞けなかった。

理玖(りく)

あれ?

いつもどうり夜中に公園へ行くと美里はいなかった。

理玖(りく)

いつもは美里が先にいるのに…

嫌な予感がした。

いつも美里は笑って俺に話しかけてくれる。

けれどこそには公園唯一のベンチが該当に照らされているだけだった。

美里がいないベンチはこんなにも寒いなんて知らなかった。

公園のベンチに座り美里が来るのを待つ。けれど、美里は来ない。

理玖(りく)

寒い…

夜風かが心地よくいつもなら暖かいのに今日は寒く感じる。

そっか…美里の笑顔が俺を暖めてくれていたんだ。

理玖(りく)

美里…

俯きながら一言声を漏らすと、目の前に手紙が写った。

理玖(りく)

美里っ!

声を発するとそこには見たこともないスーツを着た男性がいた。

執事

失礼ながらいつも拝見させていただいておりました

そう言いながら手紙を差し出してきた。

理玖(りく)

ど、どういう…

執事

失礼。私は美里様の執事でございます

執事

この手紙を最後に貴方様に渡すよう命令されておりました

理玖(りく)

最後…?

執事

美里様にお会いすることはもうこの世界ではないでしょう

理玖(りく)

は、?

執事と名乗る人の目をよく見ると腫れていた。

執事

私から言えるのはここまでです

これからの人生に美里が存在しないと思うとゾッとした。

だって俺は美里のことが好きだから。

一月の人生を君に捧げる【完結】

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