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ゆず
ゆず
美里の執事が言っていたことが受け入れられなくて頭を冷やしながら俺は朝方家に帰って手紙を読んだ。
そこには美里の秘密が書かれていて全てを知った俺は涙が止まらなかった。
そして、こうも書いてあった。
○○病院に入院しているから必ず会いに来て。
執事はとうしてくれないだろうから母様か父様に会うようにしてください。と。地図が手紙の中に入っていた。
俺は走って、走って今までないくらいの全力疾走で病院へ行った。
病院は幸い思ったよりも近くて早く着けた。
理玖(りく)
看護師
理玖(りく)
看護師
何分か経った頃着物を着た綺麗な男性がこちらへ現れた。
美里の父様
理玖(りく)
美里の父様
俺には…勇気がない。
家族と向き合う勇気だって、最後まで美里の体調のことだって聞けなかった。
心配をしてあげることが出来なかったっ…だからっ…!
理玖(りく)
それから沈黙が続いて美里の父親は何か覚悟を決めたかのように口を開いた。
美里の父様
エレベーターで4階まで上がり、1人用の病室に美里はたくさんの管と点滴を繋げられて眠っていた。
顔は白く体の力はもう完全に抜けきっていて、俺は少し気分が悪くなった。
まだ、こんな美里を受け入れなくないと思っている自分がいる。
美里の母様
理玖(りく)
これは自信を持って答えられる。
だって美里は俺に沢山好きを伝えてくれたから。
美里の母様
美里の母親は今にも泣きそうな顔で俺に縋ってきた。