覇王
来たか…

💖
来たよ。

覇王
なんだ、お前だけか?

💖
みんな、厄災と
戦ってるよ。

覇王
最終的にお前が
ここに辿り着いたと。

💖
そうよ。

覇王
貴様はいつまで
持ち堪えるかな…?

💖
長くは無理よ。

覇王
じゃあ、彼奴等が
来る前に倒すとするか

💖
倒すことが
できるならね。

覇王
ほぅ…。
面白い。

💛
姫花、よく
頑張ったな。

💖
ごめんね…
また救えないかも…

💜
俺等が救うんだ。
お前だけじゃねぇ。

💚
そうだよ。
俺等で救うから。
姫花も合わせてね。

💗
そうだぞ!

覇王
ぞろぞろと…。
もう少しで…
倒せるとこだった
んだがな…

💙
仲間を放っておく
奴等じゃねぇからな

❤️
俺等はあんたと
違うからな。

🖤
一緒にすんじゃ
ねぇよ。

🧡
姫花を
傷付けた代償。
デカいで。

覇王
ふはははっ(笑)
面白い奴等だ。

そして両者は引かず
負けずの戦いをしていく。
そしてついに決着はついた。
覇王
ッ…俺が負けるのか…

💖
あなたの負けよ。

覇王
ホンモノの絆と
言うのは…
最強なのだな…

覇王
ッ…

覇王
バタッ…

💖
大丈夫!?

覇王
ッ…気を付けろ…
あいつが来たぞ…

魔王
覇王よ、ただの人間に
変な情が湧いたか?

覇王
ッ…魔王様よ…(笑)
俺はこいつらの絆に
惹かれたのだ。

覇王
お前ら、その
女を連れて
とっとと魔界から
去りな。

💖
なんでッ…

覇王
姫花、安心しろ。
生きて帰ってやるから

💖
ラウくんッ…

覇王
行けッ!

覇王
愛してる…姫花。

💖
ラウくんッ!(泣)

それから数ヶ月。
彼は一度も現れない。
不安になり…魔界に
訪れた。
その道端に…
覇王
ッ…ゴフッ…

💖
ラウくんッ!

覇王
姫花か…?

💖
うんッ…(泣)

覇王
ごめんな…
綺麗な肌に
傷を付けて…

💖
ラウくんッ…(泣)

覇王
無事で何よりだ…

💖
いいよ(泣)

💛
傷酷いぞ…!
帰って治さないとッ…

覇王
ッ!?隠れて…

魔王
何処だ!!出てこい!

覇王
隠れてて…

💖
行かないでッ…

覇王
行かなきゃ…俺の
願いが叶わねぇ…

💖
え?

覇王
人間界の人達そして魔界の
人達と一緒に幸せに
暮らすんだ。

覇王
それが覇王としての
俺の願いだ。

覇王
俺が行かないと…
人間界にまで危害が
及ぶ…人々の悲痛で…
不幸に歪む顔を
見たくない…

覇王
だから俺は行く。
姫花、その手を
離して欲しい。

💖
嫌だッ…(泣)

覇王
姫花…
チュッ…

💖
んっ…
ラウくんッ…(泣)

覇王
愛してるからさ…
生きて幸せになれよ。

覇王
魔王!俺は此処だ

魔王
覇王!今度こそ
あの世に送ってやる

覇王
送れるもんならな!

そして魔王と覇王の激しい
ぶつかり合いが始まった。
💖
ラウくん!!

💛
あいつの覚悟…
聞いてなかったか?
尊重してやれ。

💜
姫花、安心して
あいつの帰りを待とう

💚
そうだよ、ラウは
有言実行するんだろ?

💗
安心して待ちな?

💙
あいつを信じて
やらないと誰が
信じるんだよ。

❤️
俺等が
信じてやらないと

🖤
ラウの帰って来る
場所がなくなるだろ?

🧡
そうやで?

💖
ッ…(泣)

覇王
姫花!
避けろ!!

💖
きゃっ…

💖
ッ…あれ…?

💖
あっ…

覇王
ッ…

💖
ラウくん!
お腹…貫かれて…

覇王
ッ…ゴフッ…

💖
ラウくんッ!
しっかりして!

覇王
まだ…逝く訳じゃ
ねぇから…いいだろ…

覇王
姫花…

覇王
今此処で言うのも…
あれだけど…
愛してる…戻ったその時
一緒に、幸せになろう…

💖
ッ…(泣)
なんで今ッ…(泣)

💖
言うのッ…(泣)

覇王
俺が破滅の目を
持っていなければ…
すぐ言うつもりだった
んだがな…ごめんな…

💖
ッ…(泣)

💖
私も貴方の事が
好き!だからッ…(泣)
死なないでッ…(泣)

覇王
ふっ…(*^_^*)
それ聞けて俺は
嬉しいよ。

覇王
それなら…
あいつにやすやすと
やられるわけには
いかなくなるな…

覇王
魔王!これで…
トドメだ!

魔王
グァッ…強くなった
じゃねぇか(笑)
地獄でまた
会おうぜ。

覇王
お断りだ。

覇王
ふぅ…

💖
ラウくん!

覇王
姫花…勝ったぞ…
フラッ…バタッ…

💖
ラウくんッ…!
出血がやばいかも…
阿部ちゃん!

💚
わかった…今から
手当するからッ…

阿部ちゃんは手早く
治療をしなんとか出血を
止めることができた…
💖
良かった…

💚
後は休ませて
あげよう。
疲れてるだろうし

💖
救うはずが
救われたな…
ラウくん…
ありがとう…

覇王
礼をいうのは
俺の方だよ…

💖
え?

覇王
呪いから…解放
させて…くれて…
ありがとう…

覇王
これで楽になれる…

💖
死ぬわけ
じゃないでしょ?

覇王
勝手に殺すなよ
(笑)

覇王
誰も苦しませないから
俺も一安心できる。

厄鬼
ぐるるるる…

覇王
チッ…

厄鬼
グルルルル…

厄鬼
裏切り者…

厄鬼
殺す。

覇王
何百匹いんだよ…
姫花、ごめん。
逃げろ。

💖
嫌だ!そんな傷で
戦える筈がないよ!

覇王
それでも俺は
戦うんだよ!💢

覇王
人々の為だったら
俺は何度でも
命を捧げる!💢

覇王
もう俺のせいで
苦しませたく
ないんだよ!💢

覇王
行けよ。
厄が人間界に
行かないように
人々を守れよ!💢

覇王
それが俺ら十人の
約束だろ…?
人々の笑顔を
守るのが俺等の
役目なんだよ。

覇王
行けよ!💢

💖
ッ…(泣)

覇王
泣いてばかりだと
強くなれないぞ。

覇王
前を向いて人々を
守れ!!

覇王
俺が足止めをする。
1度も振り返るんじゃ
ねぇぞ…

覇王
わかったなら、
早くいけ。

💖
無事でいてよ?

覇王
さぁ…どうだかな…

そして私達は人間界に戻り
人間界に来た厄災達を倒していた。
ある一匹の厄鬼が覚えのある人を
連れてきた