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コメント
7件
鈴木さーーーーーーん 辛いすぎるー😭
悲しい恋愛だァァァァァァァァァァ(((((黙
鈴木さん…初恋は実らないって言うもんね←は
クラスの祝福ムードは帰りまで続き、
冷やかしも朝よりもっと大きくなっている事に気が付く。
それでも嫌な顔せず、
…いや、逆に幸せそうな愛川さんと大西くんを見て、
どこかほっとした。
なんの安心なのか分からないけど、
…いや、
知ったらまた傷付きそうで怖い。
だから、
知らないふりをしよう。
傷付かずに、
苦しまずに居られる方法。
無い、なんて言ったけど、
本当は1番このやり方が良いのかもしれない。
祝福ムードをくぐり抜け、
大西くんに話しかける。
あの時と変わらない笑顔。
"なに?"
って私を捉えて聞いてくれる優しい所。
ねえ、また惚れちゃうよ?
良いの?
なんて心では思うけど、
大胆にも大西くんの後ろから抱きついている愛川さんを見て、
我に返る。
そうだ、もう諦めないといけない。
私はその、
区切りをつけるために来たんだ。
鈴木まい
鈴木まい
うん、言えた。
苦しまずに言えた。
大丈夫、笑顔笑顔。
きっと"上手"な笑顔作れてるはず。
ううん、
作らなきゃ。
大西くん
大西くん
ふわりと私の頭に手を乗っけて、
"これ最後"
なんて意地悪に笑いながら撫でてくれる。
後ろにいた愛川さんは…
背中に顔を埋めてるけど、
…多分、見たくないんだろう。
嫉妬、するから。
そりゃそうだよね、
彼女だし。
そう思ったら、
この状況の罪悪感で押し潰されそう。
鈴木まい
鈴木まい
鈴木まい
本当は嫌だけど、
大西くんの手を払い避けて背を向ける。
"ははっ、せやな。ごめん"
また1つ謝る大西くんに、
じんわりと目の前が滲む。
謝んなくて…いいってば、
私が…
私が苦しくなるだけだから、
"じゃあ、ばいばい…大西くん、"
顔を見ず、
鞄を持って廊下に出る。
溜まった涙は頬に流れ落ち、
そのまま我慢し続けた分が溢れ出した。
苦しい…
…でも、前に進まないと、
……大丈夫、私なら。
鈴木まい
鈴木まい
沢山の事、教えてくれて。
まだ少しだけでいい…
好きでいさせてね。
*鈴木さんの想い。END*