, 消 え た 初 恋 ,

文化祭も終わり一気にテストムードになってきた

返却されたテストには6点と書かれていた

机に突っ伏しながら前を見ると 丁度前から阿部が戻ってくる

チラッと前を見ると96点と書かれた テスト用紙が見える

思わず席を立ち上がり怒鳴ってしまう

そんなこんなで阿部の家での勉強会が開催される事が決定した

〇 放課後 〇

先程の4人で阿部の家に向かっている

渡辺と阿部が歩いている少し後ろから 佐久間と小鳥遊が歩いてくる

〇 高校受験の日 〇

思わず近くにあった高校入試会場と書かれた看板に頭を打付ける

なんて小鳥遊に言えば ヘラッと笑う

佐久間が涙ぐんでいる所を見て 思わず笑ってしまう

そんな事を話していると 渡辺が顔を出して2人に声をかける

クスッと笑みを零せば 家の中に入っていく

辺りを見渡していると 1匹の犬を見つける

みんなで話していると〇イキューの単行本を見つけ中身をパラパラと見始める

阿部の肩をつんつんと冗談ぽくつつく

各々勉強道具を出して 勉強を始めていく

佐久間は2人で勉強している姿を見て ボーッと考えことをする

悲しくなり思わず阿部を見つめてしまう

そう言うと阿部は部屋を出る

突然のことにビックリし 思わず敬語になり正座をしてしまう

佐久間は思わず立ち上がり渡辺に絡む

ちょうどそこで阿部が戻ってくる

気まづくなり部屋が出てく

2人で微笑み合い部屋に戻る

2人はお礼を言い部屋を出ていく

正直緊張し過ぎて話を聞く所ではなく 阿部に見とれてしまっていた

近くにあったカーテンに身を包みポツリと呟く

暫くして勉強会がお開きとなった その頃にはもう日は傾き暗くなっていた

帰ろうとすると正面から女性が来る

嬉しそうにケータイを開き 佐久間に画面を見せる

ふふっと柔らかい笑みを浮かべ 嬉しそうに話す母を見ると何も言えなかった

阿部の母か家に入ると無言でその場を去ろうとする佐久間

それだけを言うとカバンを肩にかけ直し帰っていった