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ネオン
ネオン
ネオン
俺は王様の子「王子」として育てられた
礼儀の正しい「王子」
言葉遣いの丁寧な「王子」
間違う事のない「王子」
気を乱す事ない「王子」
人の言う事に必ず従う「王子」
幼さを包み隠す「王子」
自分の気持ちなんて後回しにして回ってきた事なんてなかった
あれがしたい
これがしたい
あの子と友達になりたい
この子とは気が合わない
こっちは嫌だ
あっちの方がいい
これがほしい
でもそれだってほしい
そんな気持ちも喉の奥から出てこない
ただ細かい泡になって心に溶けるだけ
俺だって普通の人間だ
王家に産まれただけの男の子だ
でもそれだけで俺の…
「あっきぃ」の自由はなかった
なんで俺の自由がないの?
俺だって普通の男の子なのに
物心がつくまえから「あっきぃ」を隠し続けていた
国民の期待に添えるために
初めて気持ちを出したのは屋敷から逃げた時の怒りと絶望してだった
でも俺は父上が死んで悲しいとは思わなかった
きっと俺は心の奥底で父上を嫌っていた
それも死んでもいいほどに
父上がいなければ俺は「あっきぃ」を隠す必要がなかったから
だからそんな風に思ったのだろう
でもその醜い感情のせいで俺の大切な仲間が死んでしまうとこだった
もし死んで仕舞えば俺は人殺しになっていた
やっぱり俺は「あっきぃ」でいたらダメなんだ
あっきぃ
涙を溜めて訴える
ちぐさくん
あっきぃ
あっきぃ
まぜ太
あっきぃ
ぷりっつ
ぷりっつ
けちゃ
あっと
ちぐさくん
まぜ太
あっと
戻って来てください
ネオン
ネオン
ネオン
ネオン