今日、人殺しになった。
アカリ
アカリ
シンヤ
シンヤ
シンヤ
トオル
シンヤ
午前11時。
シンヤとアカリと僕の3人は
駅のホームにいた。
アカリ
アカリ
アカリは急にそう叫んで
白い杖を持った 老人の方に走っていく。
アカリ
老人
アカリ
トオル
シンヤ
アカリは老人を エレベーターに案内して
僕たちのところに戻ってきた。
アカリ
トオル
トオル
トオル
アカリ
シンヤ
トオル
トオル
僕たちは、大学の同じサークルの2年生。
今日は久々に3人で出かける予定だった。
トオル
トオル
アカリとシンヤは付き合っている。
シンヤ
シンヤ
アカリ
アカリ
アカリ
トオル
トオル
トオル
トオル
トオル
トオル
僕には好きな人がいる。
だけど、ずっと好きだった人は
気づいたら友達の恋人になっていた。
トオル
トオル
トオル
トオル
トオル
アナウンス
アナウンス
トオル
ゴォオオオオ──
電車が低い音を立てながら
ホームに侵入してくる。
シンヤ
シンヤが僕の耳元で囁く。
トオル
シンヤ
トオル
トオル
トンッ
僕の隣にいたシンヤが
ふと両腕を伸ばして
アカリの背中を押した。
アカリ
前に一歩踏み出した アカリの体は
そのまま線路に落ちて──
アカリ
ゴォオオオオ!
グチャッ
電車が通り過ぎた時
何かを轢き潰す音がした。
トオル
電車が、中途半端な位置で停止する。
トオル
トオル
酷いにおいが鼻をつく。
ホームの端に何か
赤いものがこびりついている。
トオル
トオル
一気に心拍数が上がった。
頭が混乱する。
シンヤ
シンヤ
何も言えない僕の耳に
シンヤの声が入ってきた。
トオル
シンヤ
シンヤ
シンヤが叫んだ。
トオル
気づけば、周りにいた人たちが
一斉にこっちを見ている。
シンヤ
トオル
トオル
シンヤ
シンヤ
シンヤが膝をついて泣き始めた。
僕は呆然としたまま、動けなかった。
トオル
周りが騒がしくなる。
トオル
トオル
トオル
トオル
トオル
トオル
トオル
トオル
僕は、そこから逃げ出した。
コメント
4件
え…マジかよ… シンヤ、何しとんねんっ💦
うわ!何で?
冤罪や