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優美
お願い……
優美
目を覚まして……
昨日
颯斗
明日どっか行かないか？
優美
うん！行きたい！
颯斗
いつものとこでいいか？
優美
いいよ〜✨
颯斗
んじゃ、明日な
優美
うん！
颯斗とはいつも一緒だった
颯斗
楽しかったな！
優美
うん！
優美
あっ、友達から電話……
優美
ごめん、ちょっと待ってて！
颯斗
おう
優美
もしもーし……
颯斗
ゆ、優美!!!!
颯斗
危ない!!
優美
え……
私は友達との電話に集中しすぎて
こっちに向かってくるトラックに
気がついていなかった
優美
きゃあ！
通行人
男の子が轢かれたぞ！
通行人2
誰か！救急車を！
私は颯斗と一緒に救急車に乗り
病院へ行った
病院に着いてからの記憶はない
医者
優美さんは腕を骨折してますね……
優美
そうですか……
医者
2ヶ月で治りますよ。
医者
安静にしてくださいね
優美
はい……
優美
あ、あの……颯斗は？
医者
……
優美
お願いです……大切な人なんです
医者
颯斗さんは……重体です。
優美
え？
医者
体を強く打ち付けたようで……
医者
最善を尽くします
病室
颯斗が居る部屋は
機会の音が響いていた
颯斗母
優美ちゃん……
優美
おばさん……
優美
私……ごめんなさい……
颯斗母
……颯斗のそばにいてあげて
颯斗母
颯斗、優美ちゃんが呼んでくれればきっと……きっと目を覚ますと思うの……
優美
おばさん……
颯斗母
今夜がヤマって言われたわ
優美
え……
優美
そんな……
颯斗母
お願い……颯斗のそばに……
優美
はい……颯斗が目を覚ますまでそばから離れません
颯斗母
ありがとう……
颯斗母
私は夫と一緒にお医者さんから話を聞いてくるわ
颯斗母
颯斗をよろしくね……
優美
はい……
優美
(おばさん、クマができてた……ずっと横で泣いてたんだろうな……)
優美
(なのに……なんで私を怒らないんだろう……)
優美
私まだ颯斗に伝えてないことがあるの……まだいかないで
優美
お願い……目を覚まして……
10年後
優斗
ママ〜
優美
お迎えに来たよ優斗
優斗
今日のご飯なぁに？
優美
今日はねハンバーグよ
優斗
あ！お父さん！お帰りなさい！
優美
お帰りなさい！
優美
颯斗
颯斗
ただいま、優美、優斗
優斗
お父さん、今日のご飯ハンバーグだって！
颯斗
そうか！楽しみだなぁ
あの日の朝
颯斗は奇跡的に目を覚ました
体を強く打ち付けたので
後遺症が残り
歩けなくはなってしまったが
今颯斗と一緒に過ごせていること
それが何よりの幸せ
優美
すぐご飯にするね
これからも1日1日を大切に
颯斗と優斗と……
これから産まれてくる
新しい命と一緒に
過ごしていきたい
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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