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ハル
ハル
ハル
ハル
博衣こより🧪
実験にひと段落がつき、伸びをする
博衣こより🧪
誰にともなく呟く 誰かに会えることを期待する
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
そういえば、足音がしていたことを思い出す 数日ぶりに見た彼女の姿に、心が跳ねる
沙花叉クロヱ🎣
寝顔に、ふと見惚れる 「今ならキスしてもバレないのでは?」 なんてことを考える クロたんの唇に顔を近付ける 少し血の匂いが混ざる、いつもの香りが鼻をくすぐる もうちょっとで付くというその時
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
どうするべきか?クロたんに嫌われない為には? その問いの最適解を見つける為に頭が高速で回転する
沙花叉クロヱ🎣
「冗談だよ」 その一言を言うだけでいい それが僕の導き出した結論
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
なのに言えない クロたんに嫌われたくないと言う気持ちと 今まで嘘をついていた想いにちゃんと向き合いたいと言う気持ちが ごちゃ混ぜになって 頭の中を回り続けて ただ一言ですら発せなくて 言葉を選ぶ勇気も、覚悟もない そんな自分がつくづく嫌になる でも…
博衣こより🧪
直感的に悟る ここを逃したら、もう想いを伝えることはできない だからちゃんと伝える 勇気も覚悟も無くても 衝動で動ける
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
クロたんの言うことを否定する 遊び? そんなわけない それならこんなに傷ついてない いっそ、遊びならどれだけマシか
博衣こより🧪
クロたんの目を真正面から見つめる 覚悟を、今この場でする
博衣こより🧪
言え!言うんだ!博衣こより! 心の中で自分を鼓舞する
博衣こより🧪
裁定の時かのように、クロたんの返事を待つ
沙花叉クロヱ🎣
その言葉が嬉しくて尻尾が無意識に揺れる
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
食い気味に答える そうだ 知っている それでも好きになってしまった
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
事実に嘘を混ぜて強がる 本当は いろはちゃんよりも特別だって選んで欲しかった こよと付き合うって言って欲しかった でも、それ以上に こよの本当の想いを知って欲しかった
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
嘘だ 大丈夫なわけない 心臓の辺りが、はち切れそうなほど痛い けど、クロたんの前では そんなこよの弱さを見せたくない
博衣こより🧪
口からポロリと出た言葉が自分が放ったと信じられない
沙花叉クロヱ🎣
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
クロたんが頷いたから そう言い訳して 自分の欲を伝える
沙花叉クロヱ🎣
沙花叉クロヱ🎣
首を振るクロたんに少し困惑したふりする
博衣こより🧪
沙花叉クロヱ🎣
予想通りのクロたんの答え でも…
博衣こより🧪
沙花叉クロヱ🎣
迷うクロたんの腕を掴み、引き寄せ、キスをする
沙花叉クロヱ🎣
そのまま、クロたんをソファーに押し倒す
沙花叉クロヱ🎣
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
押し倒したまま、もう一度キスをする 唇に触れた、少しくすぐったいような感覚が、心地良い 逃れようとするクロたんの表情に、なんとも言えない興奮が湧き立つ
風真いろは🍃
いきなり、いろはちゃんの声が響く 思考が醒める その瞬間、自分がしたことへの羞恥心で顔が赤くなる
沙花叉クロヱ🎣
風真いろは🍃
そう叫んで、いろはちゃんは走ってゆく そろりとクロたんの様子を伺う
沙花叉クロヱ🎣
ゆっくりと上げられたクロたんの目には、涙が見えた
博衣こより🧪
博衣こより🧪
僕が口に出来るのは謝罪の言葉だけだった
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
クロたんの言っていることを、理解はした けれど、受け入れられない
沙花叉クロヱ🎣
沙花叉クロヱ🎣
沙花叉クロヱ🎣
博衣こより🧪
はっきりと口にされたその言葉が もう戻れないと言うことを示している
沙花叉クロヱ🎣
沙花叉クロヱ🎣
沙花叉クロヱ🎣
クロたんにそう呼ばれたく無かった いつものクロたんの呼び方には、愛があった 揶揄う気持ちもあったのだろう でも、僕はクロたんにそう呼ばれるのが好きだった けれど、もう、そうは呼んでくれないのだろう そんな事を、確信した
博衣こより🧪
呟く力無い声を聞いた人は 僕の頬を流れる雫を見た人は 誰一人として居ないのだろう