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太宰治

__ねぇ、織田作。

友人の名が刻まれた墓の前。 太宰は一人孤独に友人の傍に座り込んでいた。

太宰治

うふふ、今日は私にとって特別な日なのだよ。

太宰治

何だか分かるかい?

目を閉じ尋ねても、誰も返事何てしない。 太宰は死んだ友人に話し掛けているようだが、幾ら話し掛けても太宰自身が悲しくなるだけだ。

太宰治

…ふふ、今日は私の誕生日なのだよ。

太宰治

社の皆もお祝いしてくれてねぇ、
朝出社したら早速祝ってくれたのだよ。

パァン!!!と鳴り響くクラッカーの音。 太宰は驚き目を見開き固まっている。

中島敦

___太宰さん!!

「誕生日、おめでとう/ございます!!!」

「誕生日を祝われた。」 そう実感した瞬間、太宰は肩の力を抜き何時ものように微笑んだ。

太宰治

嗚呼、今日は私の誕生日だったねぇ。
有り難う、皆!!

太宰治

_ってことがあったのだよ。
全く、私は幸せ者だねぇ…

_それから、沈黙が草木に落ちた。

先程まで話していた太宰は下を向き、無表情で何もない空間を見つめていた。

太宰の頭の中に染み付いて離れない。 懐かしい記憶__

「思い出の場所で、 戻れないあの場所で、 18歳の誕生日を祝われた日。」

あの時の、今は亡き友人の表情が忘れられない。

あの三人のうちの一人を失ってからずっとそうだった。 誕生日を祝われる度、 今はもう亡き光景が頭に流れ込んでくる。

「もう四年も会ってないんだ。 …もう一度だけ、誕生日を祝われたいな…」

織田作之助

誕生日おめでとう、太宰。

太宰治

ッ……!!!

突然、懐かしい友人の声が聴こえて振り返った。 が、其処には誰も居なかった。 あるのは太宰の後ろに立てられた友人の名が刻まれた墓だけだった。

太宰治

………。

太宰は暫く沈黙を落とした後、 うっすらと微笑した。

太宰治

_有り難う、織田作。

【文.スト/文.アル】人間失格の誕生日。

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コメント

17

ユーザー

ちっさいけどケーキ買ってお祝いしました。ちょーっと、ちょーっとだけ、ちょーーーーーーっとだけ、、寂しかったです笑

ユーザー

太宰さん誕生日おめでとう。 これからも文ストを、太宰治を愛します。

ユーザー

壇君が太宰てゃんの顔面にケェキブチ込むのはやっぱ太宰てゃんが可哀想だという事で止めましたどうも(?)

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