口説かれない島木さんと口説きたい赤阪君

彩華side

例の赤阪が放課後 一緒に遊びたいと言ってきた。

そして､告白の時と同じように 押しが強い｡

子供のように 無邪気に喜んでいる｡

そう言うと､新は ぐいぐいと私の 腕を引っ張って行った｡

電車に揺られて､15分。

目的のスタバに着いた。

私があたふたしてる ばっかりに､後ろから ヤジが飛んでくる｡

頼んでもらったキャラメルフラペチーノは､とても美味しそうだった。

程なくして新の 抹茶フラペチーノを 受け取り､空いている席に座った｡

ドキッｰ｡

一瞬胸がドキッと鳴いた｡

首をブンブン横に 振る｡

再び電車に揺られて 15分。

駅から1人で帰ると言ったものの もう夕方だからと送ってもらう ことになった｡

少し歩くと､見慣れた 我が家が見えてきた｡

手を振り､新と 玄関で別れた｡

その日の放課後は 少しだけ特別な日に思えた｡