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また会える日まで

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また会える日まで

12 - カウントダウン

♥

463

2022年04月10日

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ロゼ

こんにちは

ロゼ

やっていこうと思います

ロゼ

ではどぞ

パキンッ

妙に綺麗な音が響いた

ゆっくりと蛇の締めつけはゆるみ僕は床に落ちる

💙

ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...

息苦しさで狭くなった視界で倒れた魔王を見る

魔王の核は割れ

ピンク色の矢が突き刺さってた

💖

割れた…

弓を構えた💖くんが目をみはっていた

💜は動かなくなった魔王のそばへ近づいていく

💜

完全に核は割れているし、動かない。

🧡

ってことは…

💜

倒したみたいだね

🧡

やった〜!やっと戻れる!💖ちゃんないす!

💖

………え?

💖

あ、ありがとう ニコ

💜

さて…これからどうなるのかな

そう言って先輩は♥️くんの方を見た

♥️

うそ…うそ、だ……っ!

♥️くんは力なく項垂れて何か呟いている

僕は♥️くんの方に近づき♥️くんの声を聞いた

♥️

…そんな…どうしよう…、こんなはずじゃ…

💙

♥️くん…?

💖

うぉ!

突然💖くんが声を上げた

💙

🧡

💜

💖くんの身体が強い光に包まれた

💖

な、なんだこれ…

💖くんつけているアミュレット偽物無数の光の粒が集まっている

💖

綺麗だな…それに…暖かい…

♥️

♥️

💖ちゃん!

💖くんは聞こえていないのか自分のアミュレットを見つめて動かない

💙

(あれ…♥️くんって💖くんのこと「💖ちゃん」って呼んでたっけ?)

♥️くんは💖くんに駆け寄り、💖くんのアミュレットを手にして光の粒が吸収されるのを防ぐ

しかし光の粒は♥️くんの手をすり抜け石に入っていく

♥️

💖ちゃん、💖ちゃん!ダメだよ!守るって…俺は…

× × × と約束したのに……っ!

💙

(誰…だ…?)

ズン、と僕の胸に何か大きいものが落ちた気がした。 それは時々感じていた正体の分からないあの欠落感とさみしさ。

🧡

そういえば、この光何処から…?

💜

多分魔王を倒した経験値だね。トドメを刺した人が入るみたいだね。

ゲームなら当然敵を倒せばその分の経験値が貰える

💙

(いやでも…魔王を倒してこれで終わり…なのに…)

正体の見えない不安が濁流のように腹の底からせり上がってくる

💙

こんなに経験値が入ったらどうなるの…?

先輩は僕が呟いたのを聞こえたのかどこか楽しげな顔をしている

例えば……

レベル99になった時勇者は何者になるんだろう

経験値がすべて💖くんのアミュレットに吸収され、魔王が消えた

♥️

そんな…

♥️くんは後退り💖くんから少し離れたところで崩れ落ちた

💖

♥️?どうした?

🧡

💖ちゃん!まじでかっこよかった!

💖

ありがとう

💖

💙、首大丈夫か?

💙

うん助けてくれてありがとう

💖

何もできない俺が誰かを守れた

💖

その誰かが💙で良かった

💙

え?//

💙

あ、ありがとう//

💙

(💖くんってこんな感じで笑うんだ…)

いつも何かを我慢して 自分を押し殺しているような控えめな笑顔じゃない

本当の💖くんの笑顔

何故か急に懐かしくなった

そして同時にこの気持ちが憧れじゃないとはっきり理解した

💖

💙?

💙

!/////

赤くなった顔を見られたくなくてそらそうとするが💖くんが突然体勢を崩し僕は咄嗟に身体を受け止めた

💙

大丈夫!?

💖

ごめん…なんかホッとして…

💖

どうしたんだ…俺…?

意識はあるようだが💖くんは力が抜けたように顔を俯かせる。

支えた肩が小刻みに震えていた

💙

ね、ねぇ本当にどうしたの…?

ふと💖くんのポケットから落ちたスマホからホログラムが浮かび上がった

◼️者:💖 L◼️100

💙

え……100…?

💙

(見間違い…いやでも…そんなはず…)

戸惑う僕の耳に祝砲と明るいファンファーレが聞こえ顔を上げる

💙

大きく映し出されたホログラムには紙吹雪が舞っていた

おめでとうございます。魔王は倒されました。ゲームクリアです。

無機質な声が広い空間に反響すると ♥️くんが即座にホログラムに向かって声をあげた

♥️

待って!これは間違いだよ!

🧡

間違いって、何も間違ってねぇじゃん!

🧡

俺達魔王を倒したっしょ?

♥️

違う……これじゃ…これじゃダメなんだよ…

それでは次のゲームとなる世界を再建築します

💙

🧡

💜

💙

つ…ぎ……?

周囲が強烈な白い光に包まれた。 あまりの眩しさに目を閉じる

次に目を開けた時には何も無い真っ白な空間が広がっていた

🧡

何だよ…これどうなってるん!?

このまま新しいゲームを続けるなら、YESと答えてください。 残り時間は六十秒です。

💙

嘘…これで終わりじゃないの…?

♥️

終わりじゃない……

♥️くんがぎゅっと拳を握って立ち上がった

そしてうつむく💖くん以外の3人を見つめた

♥️

こんなこと続けちゃいけない!絶対に!お願いだから何も言わないで!黙ってて……!

💙

♥️くん何が起こっているの?いい加減話してよ!もう終わりなんでしょ?本当の世界に戻るんでしょ?

♥️

っ……!

僕の追及に♥️くんは目を閉じてうつむいた

…まだ終わりじゃない

♥️くんが沈黙していてもわかった

💜

♥️くんは残るつもりなの?

♥️

いいから…!YESとは決して言わないでください!

♥️くんがうつむいたまま言った直後

音声認証。勇者、♥️。ゲーム続行

💙

♥️くん…!

♥️

俺は最初からそのつもりだよこのゲームから逃げる気なんてない

💜

じゃあ俺もYES

音声認証。勇者、💜。ゲーム続行

♥️

♥️

先輩…何やってるんですか!?

💜

さっきはごめんね。♥️くんの話をもっと聞くべきだったのに俺は焦って♥️くんに銃を向けてしまった。罪滅ぼしをさせてくれないかな?

♥️

そんなの…必要ない…!

💜

必要ないって言われても♥️くん1人でこんな世界に置いていけないよそう思うよね🧡くん

🧡

え…あ、ええっと…

💜

いや…違う…これじゃあ先輩失格だ🧡くん君は戻るんだ。ムードメーカーの🧡くんがいないのは少し寂しいけどね

💙

(そんなこと言ったら余計に…!)

🧡

っ…!俺だって…!

♥️

♥️

やめて🧡くん!

🧡

イ…YES!

音声認証。勇者、🧡。ゲーム続行

♥️

バカ!何してんの!?

🧡

だってさ、俺がいないと皆つまらないでしょ?それに…

🧡

仲間助けないのは勇者失格じゃん?

そう言いながらも🧡の声は震えていた

💜

先輩としては返さなきゃ行けないのにね🧡くんありがとう

🧡

任せてください!

💙

(バカじゃないの?何も覚悟もないくせに…)

💙

(バカだ…けど、こんなバカだから…こいつは人気者なんだ…)

♥️くんは諦めたように🧡くんの腕を放し僕に向き合った

♥️くんの表情は苦しげに歪んでいた

♥️

💙ちゃん。ゲームはもう終わった現実世界に戻れば💙ちゃんはこのことは覚えていない。だから…!

♥️

お願い💙ちゃん!💙ちゃんだけでも帰って!

必死の叫び。

♥️くんの目には涙が潤んでいた

♥️

嫌なんだよ、もう俺の大切な人がこんなことで巻き込まれるのは…!

💙

(もうって何…?)

前にも誰かが巻き込まれている

でも誰が?

♥️くんがそこまで大切に思っている人なら付き合いが浅いとはいえ僕も知っているはずだ

だけど♥️くんの周りでいなくなった人物はいない

♥️

💙ちゃん。俺が戻った時に💖ちゃんだけはいつものようにそこにいてほしい!新ゆまで失ったら俺は…現実で生きていけなくなる…

♥️くんが失った人は見当がつかない

♥️くんは僕を親友と言って僕を無事を心から願っている

僕はその気持ちを無視していいのかな…?

💙

僕は…

ずっとうつむいてる💖くんの様子がおかしい

こんなゲームから離脱して帰った方がいい もうこれ以上こんなゲームには付き合えない

💖

こ、ろん……て

💙

やっと💖くんが発言した。 けどはっきりとした言葉になっていなかった

💙

え?な、何?

💖くんは僕を真っ直ぐに見つめてはっきりした言葉で言った

💖

…逃げて

💖くんは逃げてと言った

そのはずだった…

ゲーム再建築、90パーセント完了。 これより最終作業に入ります。

無機質なアナウンスの後… 💖くんの姿が一瞬で消えてしまった

💙

え?

💙

なんで?今まで…ここに……

もしかして時間が経過したから元の世界に戻ったのかな

そう考えたけど…

残り時間、5秒です。 5

すぐにカウントダウンの声がしてその希望は消え失せる

💙

(違う…帰ってない。だったらどこに…)

周りを見渡したところで、困惑する🧡と💜先輩。 そして♥️くんがいるだけだった

♥️くんが僕の肩を痛いくらいに掴む

4

♥️

💙ちゃん…お願い…!

このまま何も言わずに帰ってと真剣に訴えてくる。

でも、

3

💙

(ダメだ…💖くんはまだこの世界のどこかにいるはず…)

💖

…逃げろ

💖くんはこう言った

けどその前にはっきりではないがこう言った

2

💖

…こ、ろん…助けて…

震えていたけど僕の耳にはこう聞こえた

♥️

♥️

💙ちゃん!

僕が口を開くのを見て、 目の前の♥️くんは絶望の表情を浮かべた

1

♥️

やめてぇぇぇぇぇぇ!

♥️くんの絶叫の中僕は叫んだ

💙

YES!

0

音声認証。勇者、💙。ゲーム続行

また会える日まで

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463

コメント

11

ユーザー

フォロー失礼します

ユーザー

大切な人… それは💛くん…かな だって💛くんだけいないんだもん…

ユーザー

…💙ちゃん、なにがあっても、❤️くんを、守ってくれ。絶対とは言わんが、タヒ守だ。続き待ってます!

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