ぐるぐる回る視界
極彩色がだんだん暗い色になる
絶えず回る視界に酔いそうになる
ふと、真っ暗になった―
美空
奏多
結花
隆二郎
美空
私たちは暗い紫色をした船に乗っていた
船は暗闇の中を漂う
遠くの島にはうっすらと気味の悪い
黄色っぽい地面がある
奏多
結花
結花
結花の声で振り返ると
見覚えのある人物がいた
隆二郎
隆二郎
結花
???
???
???
結花
???
???
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
隆二郎
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
奏多
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
美空
美麗
美麗
美麗
美麗
美麗
奏多
奏多
美麗
美麗
こちらが何か言う前に
船はものすごい速度で出発してしまった
美空
舞衣
舞衣
舞衣
結花
美麗は王の知り合いが私たちだと言っていた
つまり今の王は
隆二郎
隆二郎
美空
結花
舞衣
加奈子
加奈子
なにか加奈子が呟いた
美空
結花
奏多
奏多
加奈子
そのとき
ゴゴゴゴ…………
どこからか音が聞こえる
結花
隆二郎
振り返ると
巨大な紫色の鳥が追いかけて来ていた
抵抗できず船も動かせず
巨大な鳥が迫ってくる
グシャッ―
船は止まることなく動く
奏多
美空
舞衣
舞衣
ふと後ろを見てみると
そこに隣合って立っていた
結花と隆二郎さんの姿が
跡形もなく消えていた―
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