テラーノベル
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夜はとっくに更けていた。 収録の帰り道、岩本は少し遅れ気味の夕飯代わりに、スタッフに貰ったプロテインバーを片手で開けた。
岩本
湿った風が顔に当たり、疲労も少し吹き飛ぶ。そんなとき、静かな裏路地から小さく、震える声が聞こえてきた。
「……やめてください……やめ……」
岩本の足が止まる。 耳を澄ますと、少し苛立った男の声も混じる。
「いいからこっち来いって。少し遊ぶだけだろ?」
岩本
気付いた時には、岩本の身体は自然と路地へ向かっていた。 その奥には、中学生くらいの小柄な男の子と、金髪の若い男3人。
男の子は壁際で縮こまり、必死に震えている。
岩本は迷わず前に進んだ。
岩本
低く、よく通る声。 3人組がぴくりと肩を跳ねさせて振り返る。
ヤンキー
岩本はポケットに手を入れたまま、落ち着いた顔で歩を進める。
岩本
路地に響く声の落ち着きと大きな体格に、3人のうち1人が一瞬たじろぐ。
ヤンキー
岩本
その言い回しに、3人は一気に苛立つ。
岩本は少年の前に立ち、さりげなく、背中でがんばった。
岩本
少年は泣きそうな顔で頷く。
ヤンキー
1人が叫び、岩本に掴み掛かろうとした瞬間⸺。
ガンッ。
金属の音が、小さく地面で響いた。
岩本は横目でそれを見る。 少し離れた位置で、もう1人の男が鉄パイプを拾い上げていた。
岩本
その瞬間、岩本も本気で警戒する。 でも⸺遅れた。
ヤンキー
振り下ろされる鉄パイプ。 反射的に腕を上げた。
ガッッッ!!
金属が骨にぶつかる衝撃が走る。 世界が一瞬白く光ったように感じた。
岩本
声にならない声が漏れる。 息が止まるほどの痛み。 腕にビリビリとした痺れが広がる。
岩本
男達も驚いて後ずさりする。
ヤンキー
ヤンキー
岩本は歯を食いしばったまま動かない。 逃げようとする3人を、鋭い目で睨みつける。
岩本
自分でも驚くほど低い声が出た。
男たちはその視線にビビり、言葉にならない叫びをあげながら全員走って逃げた。
ふっと息が抜ける。 でも足は踏ん張ったまま、倒れなかった。
背中の少年に声をかける。
岩本
少年は涙で濡れた目をこすりながら、岩本の腕を見て青ざめた。
少年
岩本は笑って見せる。
岩本
笑っているけど、汗がにじむほど痛い。 それでも少年を不安にさせないように、岩本は姿勢を崩さなかった。
警察の保護を受け、少年は親が迎えに来るまで安心した様子で離れない。 岩本は優しく背中を撫でながら、
岩本
そう言って少年を安心させた。
一方岩本の腕は病院で“軽度の骨折”の診断。三角巾で固定された。
そして⸺翌日の楽屋。
ドアを開けた瞬間、メンバー全員の視線が集中する。
岩本が状況を話すと、案の定、全員が一斉に怒鳴り始めた。
渡辺
深澤
阿部
佐久間
宮舘
向井
ラウール
まるで家族みたいに全員が心配しすぎて怒りすぎている。
岩本は申し訳なさそうに笑う。
岩本
すると深澤がため息をつく。
深澤
阿部が三角巾を整えながら言う。
阿部
渡辺が苦笑いしながら肩を叩く。
渡辺
佐久間
全員が呆れて笑う。 それでも心底ホッとしていた。
その日の夜、岩本は改めて思った。
⸺少年が無事で良かった。 ⸺そして自分には頼れる仲間がいる。
骨折の痛みなんて、 その安心に比べたらずっと軽かった。
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
コメント
23件
マッサマンカレーww 食べたいけどよく行くお店が色々あるんだけど、売ってないんだよね、、
これがまさに ざ・家族 マッサマンさカレーの辛い味のかおか笑
もうこんな行動されたら惚れる . 警護だね、笑 マッサマソカレーさ、食べたいのに売ってないんだよねえ 😭 😭 .