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神隠し道

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神隠し道

1 - 神隠し道

2020年02月26日

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坂井は飼っている犬の散歩に来ていた

イチロウ

ワンワン

坂井

よしよし

坂井

いい子だなぁ

坂井

(ん?ここは?)

坂井は神隠しで有名な道の前にいた

坂井

イチロウここ知ってるか?

イチロウ

ワンワン

坂井

知ってるんだな

坂井

前から行ってみたいと思ってたんだよな

坂井

行こうか?イチロウ

イチロウ

ワンワン

坂井

昼の1時だってのに暗すぎるだろ...

イチロウ

ワンワン

坂井

やっぱり帰るか

少女

フフフ...

坂井

(うおっ!ビックリした〜)

坂井の前に少女が飛び出した

少女

お兄ちゃんはこれから何しようとしてるの?

坂井

何をしようって...

坂井

犬の散歩に来てるだけだよ

イチロウ

ワンワン

少女

このワンチャン可愛いね

坂井

ありがとう....

少女

そうだ!

少女

いいとこ連れてってあげる

坂井

いいところ?

少女

そうだよ

坂井

(まさか...この女の子って...)

坂井

(座敷童子とかだったりして)

坂井

こんなところにいいところなんてあるのかな?

少女

あるよ!

少女

ついてきて!

イチロウ

ワンワン

坂井

イチロウ!

少女とイチロウに坂井はついて行った

少女

この提灯に火をつけて...

少女

貴方の事信じてるからね

坂井

え?なんのこと?

少女

なんでもないよ!

少女

早く行こ!

イチロウ

ワンワン

坂井

(不思議な子だなぁ)

少女について行っていたが、

坂井は少女を見失ってしまった

坂井

見失ってしまった...

坂井

イチロウ探せないか?

イチロウ

ワンワン

イチロウは急に走り出した

イチロウとともに坂井も走った

坂井

はぁはぁ

坂井

疲れた〜

坂井

とゆうかこの道長すぎでしょ

坂井

はぁはぁ

イチロウ

ワンワン

坂井

ん?

坂井

あれは光か?

坂井は光がある所にいった

坂井

これは...!?

そこにはとてつもなく大きい屋敷がそびえ立っていた

坂井

すごいなここ

昔話にありそうな雰囲気の屋敷だった

坂井

こんな所があったんだ...

坂井

(ん?待てよ?)

坂井

(俺...神隠しにあってない?)

その通りだった

坂井は来た道を帰っても

必ずこの屋敷に戻ってくるのだ

坂井

おいおいおい

坂井

冗談だと言ってくれよ!

坂井

おーい

坂井

誰かいないのか?!

幾ら叫んでも誰もいないようだった

坂井

嘘だろ...

イチロウ

ワンワン

坂井

やっぱりこの屋敷に入れってことなのかな

坂井

(入るしかないのか...)

屋敷に入ると そこは別の世界のように思えた

坂井

(やっぱり現実世界じゃないようだな)

カラカラカラ...

どこからか音が聞こえた

坂井

(なんだろう)

イチロウ

ワンワン

イチロウは僕を引っ張るようだった

イチロウは危険を察知することができる犬だ

坂井はその音がする方へむかった

坂井

(イチロウを信じてみよう)

その音は屋敷の二階から聴こえた

坂井

(気味が悪い)

二階に上がろうとした時

 階段の横にある部屋から 人がでてきた

松田

誰だ?アンタ

松田

まさかあいつらの...

坂井

ウオッ...!

イチロウ

ワンワン

松田

あいつらの仲間ではないようだな

坂井

やっと人を見れた

坂井

良かった〜

松田

安心してる場合じゃない!

松田

私は記者をやってる松田だ

坂井

俺は坂井です

坂井

この犬はイチロウです

松田

自己紹介している場合ではないんだよ

松田

どうやってここまで?

坂井

なんか見知らぬ少女に連れられてきたんです

松田

私と一緒の方法か...

坂井

一体ここは何処なんです?

松田

私も分からん

松田

気づいたらここにいたんだ

松田

まずここから逃げよう!

坂井

なぜ?

松田

あいつらをまだ見てないのか?

坂井

あいつらって?

松田

カラカラカラ音出してるあいつらのことだよ

坂井

この二階から聴こえる音ですか?

松田

二階から聴こえたのか?

坂井

はい

松田

茶室にいこう

松田

話はそこでしよう

茶室

坂井

何故ここに?

松田

ここは逃げやすい

松田

それよりここからの脱出を考えよう

坂井

まずこの屋敷から出ますか

松田

それはまずい

松田

君はあいつらを見てないからいえるんだ

松田

あいつらは外にもいる

坂井

あいつらって何人いるんすか?

松田

分からない

松田

見るごとに顔が変わっているんだ

松田

少なくとも5人だ

坂井

この屋敷はどれくらいの広さなんですか?

松田

二階建てで中庭が真ん中にあって

松田

西は真っ暗だ

松田

ここは東で明かりがついてる

坂井

北と南は?

松田

北で4人奴等がいた

松田

だから危険だ

松田

南はまだ行っていない

松田

東は全て探索した

松田

もう南に行くしかない

坂井

協力しましょう

松田

協力してもいいが、足を挫いてしまってね

松田

私はここに隠れているから少し様子を見に行ってくれないか?

坂井

わかりました

イチロウ

ワンワン

坂井

イチロウ大丈夫か?

イチロウ

ワンワン

イチロウは相変わらず元気だった

坂井

(ここから脱出するんだ)

坂井

まずはこの部屋を見てみよう

ドアを開けると目の前に

背の高い得体の知れないものがいた

得体の知れないもの

キャハハハハハ

イチロウ

ワン!

イチロウは飛び掛かった

坂井

...!

坂井

イチロウ...

得体の知れないもの

キャハハハハハ

坂井

嘘だろ...!

カラカラカラ音を出して近づいてくる

坂井

隠れなきゃ...!

別の部屋に隠れた

得体の知れないもの

キャハハハハハ

得体の知れないもの

キャハハハ

得体の知れないもの

キャハハ...

バレなかったようだ

坂井

なんなんだよ

坂井

(全然いい所じゃねぇじゃん)

バン...!

襖があいた

得体の知れないもの

キャハハハハハ

坂井

嘘だろ!

イチロウ

ワン!

イチロウが走ってきて 飛び掛かった

坂井

イチロウ!

得体の知れないものは消えた

坂井

ごめんなイチロウ

坂井

見捨ててしまって...

坂井

(見捨てる...?)

イチロウ

ワン!

松田

大丈夫か!?

松田さんが来てくれた

坂井

松田さん...!

松田

争ってる音が聴こえてね

松田

やっぱり一人は危険だ

松田

二人で動こう

坂井

なんもないですね

松田

アァ

松田

もう脱出できないのかもしれないな

坂井

あの少女を見つけ出すしかないのか

松田

それしかないな

イチロウ

ワンワン

坂井

ん?

そこには日記があった

坂井

日記か?

2016年2月16日 俺は少女に連れられて屋敷に来た これを読んでる時 俺は死んでるだろう

2017年9月13日 私は少女を見た 後をつけると屋敷があった 私は脱出できないのかも

2018年8月20日 僕は少女について行った ここはどこなんだ 僕はなんなんだ

坂井

みんな少女に会ってますね

松田

こいつらはあいつらに殺されたのか?

坂井

あいつが殺してるかわからないじゃないですか

松田

俺にはわかる

坂井

この人達ってまさかあいつらだったりしたらどうします?

松田

それはまずいな

松田

早く見つけるぞ!

坂井

やっぱり北に行くしかないんじゃ?

松田

あいつらが守ってるとしか思えない

松田

行くしかないか

坂井

真っ暗だな

坂井

この提灯しか明かりがないのはキツい

松田

火を消すなよ

坂井

わかってますよ

松田

西よりはマシだ

イチロウ

ワンワン

松田

静かにするんだ

坂井

あれは?

松田

ん?

その時生暖かい風が吹いた

坂井

なんだこの暖かい風は...

松田

ウワァァァァァ

松田さんは暗闇の中で消えた

坂井

松田さん...!?

坂井

どこです...!?

松田さんはきえた

イチロウ

ワンワン

坂井

もうイチロウしか居ないのか

突然周りにあったロウソクが 全て灯り出した

坂井

なんなんだよ

得体の知れないもの

キャハハハハハ

坂井

マジかよ

廊下の奥から走って近づいてきた

得体の知れないもの

キャハハハハハ

俺は全速力で逃げた

だが、もう体力はなかった

坂井

(もうダメか)

イチロウ

ワン!

イチロウは坂井を命がけで守った

得体の知れないもの

ウギャァァァ

得体の知れないものはきえた

イチロウ

ワンワン

坂井

イチロウ...!

坂井

もうお前を見捨てたりはしない

坂井

見捨てようとも思わない...

少女

フフフフフ

坂井

きみは...!?

少女

お兄ちゃんよく耐えたね

少女

偉いよ!

坂井

君は一体何なんだ?

少女

私はこのワンちゃんを助けようと思ったただの守護霊よ

坂井

守護霊?

少女

あの道の守護霊だよ

少女の声が変わった

松田

私はあの道の守護霊だったんだ

坂井

松田さん...

松田

君はあの道に入って来た時

松田

この犬を見捨てようとしていたな

坂井

そうだったんだ...

坂井

俺はあの時イチロウを捨てようとしていたんだ...

松田

君達は相性がよかった

松田

昔から寄り添って生きていたということが伝わってきたんだ

松田

だから私はこの犬と君の絆をたかめるために少女になったんだ

坂井

そうか...!

坂井

あの日記は少女に連れられて屋敷に来たと書いてあったけど

坂井

松田さんは気付いたらこの屋敷にいたと言っていましたね

松田

あの時は口が滑ったよ

松田

バレるんじゃないかとドキドキしたよ

坂井

イチロウを捨てようとはしません決してね

松田

その心を忘れてはならない

イチロウ

ワンワン

松田

愛があるのにその愛を壊してはダメだ

松田

君達の絆は本物だ

そういうと松田さんは消えた

屋敷も消えて いつの間にか あの道に戻っていた

坂井

ここは...

坂井

戻って来たんだ

イチロウ

ワンワン

坂井

イチロウ...

坂井

もう見捨てたりはしないよ

坂井

あんな危険な状態だったのに助けてくれるなんて嬉しいよ

坂井

今日は高級なドックフードをイチロウにあげるよ

イチロウ

ワンワン

坂井

松田さん、ありがとう

坂井

イチロウもありがとな

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