主
主
主
主
主
私は華道麗子(はなみちれいこ)、18歳。私は華道財閥の一人娘で、蝶よ花よと育てられたの。お父様もお母様も私の為ならなんでもしてくれるわ!でも最近、お父様もお母様も縁談の話ばかり。私は好きでもない人と結婚なんてしたくなくて、いままで沢山の殿方からの告白を断ったわ。地位しか取り柄の無い、顔も頭も悪い男なんて最悪よ!私に釣り合う訳が無いわ!私の未来の旦那様は現れてくれるのかしら…
そんなことを自室でぼーっと考えていると、父が部屋を訪ねて来た。
麗子の父
華道麗子
今はもう夜の11時過ぎで、普段なら麗子の父も休んでいる時間だ。父がこの時間帯に麗子の自室を訪ねることは珍しかった。
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子と父は、翌日にパーティーの為の衣装を選びに行く予定があった。それを楽しみにしていた麗子は、どんなドレスにしようかと心を弾ませて眠りについたのだった。
次の日、午後の探偵社ではいつも通りの日常が広がっていた。
国木田
太宰
国木田
「愛妻弁当」というワードを聞いた国木田は眼鏡にヒビが入っていた。
敦
乱歩
敦はそれを言ってしまって、すぐに自分の過ちに気づいた。
国木田
恋愛ごとに免疫がない国木田には刺激が強過ぎたようで、眼鏡が割れてしまい、更に気絶してしまっていた。
乱歩
敦
与謝野
敦
太宰
そんな話をしていると、探偵社の扉を開ける音が聞こえた。
麗子の父
敦
そうして敦が客人を応接室に案内して、福沢を連れて来た。
福沢
麗子の父
そうして2人が話し始めると、太宰はぼーっと考えだした。
太宰
そうして会長がやって来てから約1時間が経った頃、ようやく話が終わったようだった。
麗子の父
福沢
太宰
太宰は嫌だったが、社長の指示なので従った。
太宰
国木田
そうして社の前に停めてあった車の前まで行くと、太宰はなにやらジロジロと視線を感じた。
太宰
軽く周囲を見てみると、会長の車の中に1人の女性が乗っていて、此方を見ていたのだ。太宰は知らないフリをして会長に挨拶をし、国木田と共に社に戻ったのだった。
その頃、麗子は予定通りに父と買い物に行った帰りに武装探偵社の前に停めた車の中で父の帰りを待っていた。
華道麗子
麗子は畳んであるドレスに皺が寄ったら如何しようと心配で、少しずつ腹が立って来ていた。
華道麗子
ふと窓を見ると、父と社員らしい2人の男性がいた。
華道麗子
そう思って、お父様早く!と急かすようにやり取りを見ていると、ふと社員らしい男性の1人が包帯をしているのに気がつき、怪我をしているのかしらと顔を見た。
華道麗子
その一瞬で麗子の視線はその男性に釘付けになった。
華道麗子
麗子はその男性に夢中になってしまい、父のやり取りが終わるまで、ずっとその男性を見つめていた。
麗子は自宅に帰って直ぐに父に問いかけた。
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
そうして麗子はご機嫌で自室に向かったのだった。
私は今日、素敵な殿方に出会ってしまった。一瞬で目を奪われ、虜になってしまったの。高身長で、すらりとした体躯で、しかも容姿端麗。私にぴったりの方だわ!きっとお声も素敵なんでしょうね…はぁ、彼の方と距離を近づけるにはどうすればいいのかしら…
華道麗子
如何すれば良いかと悩んでいると、パッと良いアイデアが浮かんだ。
華道麗子
そうして麗子は勢い良く父の書斎に向かった。
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
麗子の父
華道麗子
そうして父が明日、探偵社の社長に連絡して太宰に取り次いでもらうことになった。
華道麗子
その後麗子は自室に戻り、明日を楽しみにして眠りについたのだった。
翌日、その日の探偵社は朝から賑やかだった。
太宰
敦
谷崎
太宰
乱歩
与謝野
鏡花
敦
賢治
谷崎
ナオミ
太宰
国木田
すると、社長室から福沢もやって来た。
福沢
太宰
国木田
国木田は福沢が叱りに来たと思ったのだが…
福沢
太宰
国木田
国木田はまさか社長も行くと言い出すとは思わず、絶句してしまった。因みに眼鏡にはヒビが。こうなると必ず追い打ちをかける何かがある訳で…
福沢
一同
そして国木田の眼鏡は割れ、そのまま気絶したのだった。
太宰
敦
与謝野
一同
仕事を始めようとしたその時、社の電話が鳴った。
敦
そうして受話器を取って少し話をした後、敦は急いで福沢を呼びに行った。
太宰
乱歩
太宰
乱歩
ちょうどそのとき、敦が福沢を連れて来て、福沢が電話を代わったところだった。
福沢
福沢
太宰
福沢
福沢
太宰
福沢
太宰
福沢
福沢は電話を切ると、その場で太宰と、他の社員に向けて話し始めた。
福沢
太宰
福沢
太宰
福沢
太宰
一同
福沢
敦
福沢
敦
太宰
敦
福沢
一同
福沢
そう言うと福沢は社長室に戻って行った。
与謝野
敦
太宰
敦
一同
太宰は中也や子供達のことになると、怒りを隠せなくなるのだ。社員達はそれを知っており、またそれにより太宰がどれだけ家族を愛しているかを知っていた。しかし、それは社員達もまた同じで…
敦
与謝野
賢治
鏡花
谷崎
ナオミ
乱歩
太宰
乱歩
太宰
そしていつも通りの雰囲気が戻って来て、各自の仕事を始めたのだった。
ちょうど同じ頃、麗子の父は娘の期待に応える為、始業時間に合わせて探偵社に電話を掛けていた。
麗子の父
そう言うと、電話に出た青年は直ぐに福沢と代わった。
麗子の父
麗子の父
麗子の父
麗子の父は、福沢社長なら絶対に了解してくれると思っていた。しかし、次の瞬間、福沢の応えに耳を疑った。断られてしまったのだ。しかも即答で。
麗子の父
麗子の父は思っていた返事と違うことに戸惑ったが、縁談の話を受けてもらおうと必死になって話をした。しかし、福沢が伝えたのは、思いもよらない事実だった。太宰は既婚者だったのだ。
麗子の父
既婚者と聞いても、娘の結婚を望んでいる麗子の父は食い下がる。しかし、遂に電話を切られてしまった。
麗子の父
麗子の父は電話を切られた直後、自分の思い通りにいかず悪態をついた。そして、娘になんと言えばいいんだと頭を悩ませながら麗子の自室に向かったのだった。
私は昨日、お父様に太宰様に恋をしたことを伝えたわ。そして縁談を持ち掛けて貰えることになったの!今頃お父様は探偵社に電話を掛けているのかしら?太宰様との縁談、楽しみだわ!
麗子の父
麗子が太宰との縁談に夢を膨らませていると、麗子の父が部屋に入って来た。
華道麗子
麗子の父
華道麗子
父の苦い表情に麗子は疑問に思った。断られるなど微塵も思っていなくて、何故父が言いにくそうにしているのか分からない。
麗子の父
華道麗子
聞き間違いかと思い、麗子は聞き返した。
麗子の父
麗子は父が言っていることが理解出来なくて、絶句した。
華道麗子
するとみるみるうちに怒りが湧いて来た。
華道麗子
麗子の父
華道麗子
やっと事実を理解したものの、諦められなかった麗子は、父なら略奪婚も許してくれるだろうと思い、父に告げた。
華道麗子
麗子の父
華道麗子
その後父が部屋から出て行き、麗子はこれから如何しようか考えた。
華道麗子
麗子は良いアイデアを思いつき、即日決行することにした。
華道財閥の会長から電話が来た後は、探偵社では特に大きいこともなく、無事お昼休みを迎えていた。
太宰
敦
太宰
敦
鏡花
敦
太宰
敦が鏡花の発言に頬を染めてオロオロしているのを、太宰はニヤニヤしながら見ていた。そんな楽しいお昼休みも終わり、そろそろ午後の仕事に取り掛かろうとしていたとき、探偵社の扉が開いた。
華道麗子
太宰
その姿を見て、太宰は華道財閥会長の娘だと気づき、敦に接待をしてもらうことにした。
太宰
敦
太宰
敦
太宰
敦
敦に接待を任せ、太宰は彼方から見えない位置に移動した。
敦
敦が応接間に案内している途中、太宰のことが気に入ったという女性は、ずっとキョロキョロと周りを見ていた。
敦
敦
華道麗子
敦
華道麗子
敦
敦は福沢と太宰に任された以上、しっかりと説明した。
敦
華道麗子
敦
そうして依頼の話が始まった。それを陰で見守っていた太宰は…
太宰
という感じで中也ロスになっていた。そしてこれからが悪夢の始まりだった。
私はその日の午後、お気に入りのお洋服を着て、お化粧をして、太宰様に見つけて貰う為に美しい姿で探偵社に向かったわ。私が考えたアイデアは、探偵社に依頼を頼みに行くというものよ。そして太宰様に依頼を頼めば、太宰様と話すことも出来るし、お近づきになれるかも!と思ったのだけれど…
華道麗子
太宰と会えると思って探偵社に依頼に来たのに、実際は太宰の姿さえ見つけられず、太宰に依頼を頼むことも断られた。しかし、麗子はそのまま話を進めることにした。
華道麗子
そして依頼についての話を始めた。
主
主
主
主
主
主
主
コメント
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れいこ!!!よく聞け!太宰さんと1番合ってるのはちゅーやだ!!君じゃない!!ちゅーやに会ってみろ!君も惚れるぐらい可愛いんだから!!よく覚えとけよ!!!