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もう何度目かの
もう来られないと 思っていたこの空間。
澪
澪
空気が歪んだ時私は父さんを掴んだ。
多分一緒にここに来られたと思う。
澪
あの原稿用紙の前に父さんはいた。
ただじっと見つめて
ただじっと涙を流していた。
父さん
澪へ 父さんを助けて。 これを読んでいるということは、過去に戻れる羽根ペンを使ったようね。過去に戻ったらあなたが未来から来たことは誰にも言えない。この原稿はあなたが過去に戻る度に1文ずつ埋まって、いっぱいになるともう過去には戻れなくなる。あなたも父さんも愛してる。
確かに 原稿用紙はいっぱいになっていた。
タイトルの行を除いて。
父さん
父さん
父さん
澪
澪
澪
澪
父さん
父さん
澪
澪
涙が止まらない。
あんなに許せないと思ってたのに。
父さん
父さん
澪
澪
澪
澪
澪
父さん
目の前は真っ黒になった。