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翌日。
モブ
モブ子
朝から湊の周りには人が集まっていた。
サッカー部の仲間、同じクラスの友達、生徒会の後輩。
女子からは「おはようございます!」と声が飛び交い、朝だけで何人に話しかけられたか分からない。
モブ
湊
モブ
湊
相変わらず忙しそうだ。
その様子を一年の教室から見ていた陽翔は苦笑をする。
陽翔
モブ
陽翔
友達は笑った。
モブ
陽翔
モブ
陽翔
モブ
陽翔
モブ
陽翔
モブ
陽翔
笑って流したものの、その意味を陽翔は昼休みに知ることになる。
食堂に向かう途中。
モブ子
モブ子
モブ子
小さな声。
でもちゃんと聞こえる。
陽翔
気のせいだと思って歩いていると、
湊
低く落ち着いた声。
振り向くと、そこには湊が立っていた。
陽翔
周りが一瞬静かになる。
陽翔
陽翔
湊
陽翔
昨日拾ってもらった教科書。
確かに名前を書いていた。
湊
湊が差し出したのは黒いイヤホンケース。
陽翔
湊
陽翔
慌ててポケットを探る。
ない。本当にない。
陽翔
湊
陽翔
陽翔は何度も頭を下げた。
陽翔
その無邪気な笑顔に、湊も少しだけ笑う。
湊
陽翔
そのやり取りを見ていた周りの生徒たちはざわつく。
モブ
モブ
モブ子
モブ子
ヒソヒソ声があちこちから聞こえる。
陽翔は居心地が悪くなり、小声で言った。
陽翔
湊
陽翔
その返事に、湊は珍しく声を出して笑った。
湊
陽翔
湊
陽翔
湊
陽翔
そんなやり取りをしながら別れる二人。
陽翔はまだ気づいていなかった。
学校中の人気者が、自分の名前を覚えてくれていたことが、ほんの少し特別なことだったと。
一方の湊も、自分から一年生に話しかけたことに少しだけ驚いていた。
普段なら、イヤホンケースを渡して終わり。
それだけだったはずなのに。
なのに今日は、少しだけ話してしまった。
その理由は自分でもまだわからない。
コメント
1件
翠さん、第2話拝読しました!湊先輩が陽翔くんにイヤホンケースを返しに来る場面、すごく良かったです。「名前、教科書に書いてあった」ってセリフに湊先輩の細やかさを感じました。陽翔くんの「僕が慣れません!」って返しも可愛くて、思わず笑みがこぼれました。周りの生徒たちのざわつきもリアルで、学校の空気が伝わってきました。次話も楽しみにしています!