あれから早5時間。 AM 9:00
踏分 誠一
恵美ー!!起きろー!!
恵美 まどか
ん。。。うるさいなあ。。
神柴 健三
こら誠一くん、もっとまどかさんに優しく接しなさい。
踏分 誠一
なんや!もとはといえば健三が恵美を甘やかすからやろ!!
リク
(。。。場違い感半端ない。。。)
恵美 まどか
ほ!ほら!昨日の子、おなかすいてるんじゃないの!?つ、作ってあげたら!?
踏分 誠一
あ!そうや!えっと、お名前。。。
リク
黒ノ瀬 リクといいます。。。
踏分 誠一
へえーリクちゃんいうんや!ええ名前やな!!
リク
っ。。。。
踏分 誠一
ん?どうしたん?
リク
グスッ。。。
踏分 誠一
え!?ど、どうしたん!?
恵美 まどか
え!?な、泣いちゃった!?
神柴 健三
あらら、ほら、誠一くんみたいなのが名前を呼んでしまったから。。。
踏分 誠一
え!?そ、そうなん!?
リク
フルフル
リク
名前、ッの、呼び方が、お、父さんとお母さんにそっくりでッ、、
神柴 健三
そうですか。。。。
リク
グスッ。。。
恵美 まどか
誠一。
踏分 誠一
おう! リクちゃん、気分転換に、どっか外出よか!
もちろん、お父さんとお母さんも一緒に!
もちろん、お父さんとお母さんも一緒に!
リク
。。。!!!はい!!
リク
きれいですね、ここ。
踏分 誠一
せやろ、ここ、おれがフローリストやってた時によくきとったんよ。
リク
お花屋さんだったんですか。
踏分 誠一
おう!花が好きでなあ!事務所の裏にもたくさん鉢にうえてんで!
リク
へえ。。。
リク
(なんでこの人、こんなに明るいんだろう。。。いい人なのは十分伝わってくるけど。。。)
踏分 誠一
あ、
ふと、誠一さんが座った隣に咲いたスズランを取って 私の耳元にそっと刺した
リク
ぇ。。。
踏分 誠一
せやからさ、なんか、
踏分 誠一
リクちゃんには、笑顔がように合うと思うで。
そう言ってふっと、微笑んだ。
リク
。。。それ、無自覚にやってます?
踏分 誠一
ん?いや、リクちゃんに元気になってほしいなって思って
リク
(無自覚やん。。。。)
同じころ。スワロウテイル事務所にて
恵美 まどか
うまくいったね。
神柴 健三
ええ、まどかさん、本当にありがとうございます。
恵美 まどか
にしても珍しいね、健三が望んで保護なんて。
なんで?
なんで?
神柴 健三
ええ。リクさんは、なんだか。。私の過去に似ていて。
。。少しでも、と思ってしまって。
。。少しでも、と思ってしまって。
恵美 まどか
まあ、別にどうでもいいけど。







