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優馬

ん...

優馬

(ここは...?)

柚葉

教...室......?

祐希

誰がこんなところへ...

鈴太

とりあえず、お互いの名前を把握しておかないか?

鈴太

俺は鈴太だ

祐希

俺は祐希

美果

美果です

美麗

美麗です

柚葉

私は柚葉...

優馬

優馬です

自己紹介、ありがとうございます

突然、その場にいた6人以外の声がした

祐希

誰だ!?

申し遅れました、俺は、Sと申します

柚葉

S...さん...?

はい

鈴太

俺らをこんなところに集めて何がしたい!?

鈴太はSの胸ぐらを掴む

わぁ暴力的

俺はただゲームがしたいだけだよ

数々の、命を懸けるゲームをクリアすることによって先に進める、脱出ゲームを...ね......

鈴太

なっ...何言ってんだお前...

鈴太含む俺達6人は、Sの意味不明な言葉に怯んで、固まってしまっていた

さて、このゲームの趣旨については理解いただけたと思うので、皆さんに行ってもらうゲームを発表します

美果

ちょっと!

美果

まだ心の準備が...!

まあまあ、大丈夫ですよ

では、皆さんに行ってもらうゲームは──

『嘘を見抜け』です

柚葉

嘘...を...?

まず、皆さんに、3種類の役職の内、いずれかが配られます

役職は『判定者』『申告者』『嘘つき』の3つです

判定者は、嘘をついていると思った人を殺します

はい、これ、ここに置いておくね

そういってSは、真ん中の机に銃を置いた

この銃は、判定者以外は使えないようになっています

次に申告者

申告者は、判定者と全員に、自分の知っている情報を伝えます

情報は、このあと配る役職の紙に記載しています

嘘つきには、判定者と同じように情報を渡します

ですが、それは嘘の情報です

その情報を伝えて、場を混乱させてください

嘘つきが全員死亡するか、申告者が全員死亡すると、ゲームが終わります

制限時間は特にありません

では、役職を配布します──

議論開始──

美果

まず判定者出た方がいいよね...?

美果

誰?

優馬

はい、俺判定者だよ

祐希

了解

鈴太

じゃあ、俺の持ってる情報伝えるな

鈴太

美果は申告者、美麗は嘘つきだ

美果

...!?

美麗

違う、私の持ってる情報は、柚葉が申告者であること、鈴太が嘘つきであることだよ

柚葉

私の持ってる情報は、美麗が申告者であること、祐希は嘘つきであること、だよ

祐希

...俺の持ってる情報は、鈴太が申告者であること、美果が嘘つきであること、だ

美果

わ、私が持ってる情報は...

美果

柚葉が申告者であること...です......

美麗

え?だけ?

美果

うん...だけ......

鈴太

なら、今一番怪しいのは、美果かな

美果

いやっ、ほんとに1つしかなかったの!

優馬

待って、まずは得た情報をまとめよう

柚葉

それが1番いいね...

優馬

まず、柚葉は美麗と美果から申告者だと言われている

優馬

嘘つきが本当のことを全く言わないのなら確定だと思う

Sにその辺りの説明を聞こうと目線を向けたが、Sはニコニコとこちらをこちらを見るばかりで、口を開きそうにはなかった

美麗

じゃあ、柚葉に嘘つきだと言われている祐希は嘘つきで確定かな?

祐希

まっ、待てよ!

祐希

嘘つきがほんとの事を言うならどうなるんだよ!

柚葉

美麗と美果、どちらか片方が嘘つきなら、もう片方は申告者だから結果私は申告者と言うことになる

柚葉

さらに、どちらも嘘つきである可能性は低いと思うよ

祐希

っ...

鈴太

最初の処刑者は...祐希でいいか?

...

異論者は、いなかった

優馬

ごめんね、祐希

優馬

心の準備ができたら言って...

祐希

...俺は......

祐希

俺はっ...

祐希

嘘つきだ...

祐希

皆は頑張ってほしい...

優馬

...以上でOKかな...?

祐希

ああ...

祐希は、俯いて涙を流しながら応答した

優馬

ごめん、なるべくすぐ終わらすから...

祐希の心臓を狙って震える手を、祐希が掴んだ

祐希

震えてたら正確にできないだろ...

そう言う祐希の手も、震えていた

ゆっくりと、祐希の心臓へ銃口を当てた

お互いの手は震えていたが、割としっかりと固定された

祐希

...撃って

震える声でそう呟いた

祐希

準備は...できた...いや、できたつもりでいる......

祐希

後は...頼んだ...

恐怖で歪んだ笑顔を見せて、祐希は言った

優馬

わかっ...た......

少しの間戸惑い──

引き金を引いた

心臓を撃たれた祐希が後ろに倒れ込んだ瞬間、俺は床にへたれこんだ

美果

次の議論を始めよう

鈴太

はぁ...?

鈴太

お前っ...こんな状況ですぐ議論に入れるわけないだろ!!

鈴太は美果に詰め寄った

美麗

鈴太、落ち着いてっ...

美果

だって、もう次に処刑する人は決まってるじゃん

鈴太

な、何言ってんだよお前...!

美果

だってそうでしょ?

美果

ほぼ確定で申告者の柚葉から申告者判定されてる美麗が鈴太を嘘つきだって言ってるんだよ?

美果

鈴太を殺すしかないじゃん

鈴太

殺すって...

鈴太

よくそんな軽々しく...!

柚葉

一回皆落ち着こっ...

柚葉

制限時間はないんだから...!

美果

はぁ?何言ってるの?

美果

嘘つきがわかってるんだったら早く殺して次のゲーム進んだ方が早いじゃん!

美果

ねぇ優馬、早く撃ってよ!

優馬

でも...

美果

あーもー、貸してっ!

柚葉

でも美果っ...

柚葉

判定者以外は使えないって...

美果

そんな器用なこと出来るわけないじゃん

美果

じゃ、さよなら

バンッ

美果は、なんの躊躇いもなく引き金を引いた

銃口から飛び出した銃弾は見事心臓部分へ被弾した

美果の心臓へ

美果

あっ...カハッ...

柚葉

何が...起こって...

もー、言ったじゃん

その銃は判定者だけが使えるって

美麗

でも...

その銃は、判定者以外が引き金を引くと、銃弾は反対方向から出てくるんだ

銃口は前にも後ろにも付いてるからね

柚葉

そんなのって...

まあ、作るの大変だったけどね~

さ、議論に戻って!

じゃないと次のゲーム進めないよ!

鈴太

あの...

鈴太が、さっきまでの威勢が嘘のように、落ち着いた様子で声を発した

美麗

鈴太、どうしたの?

鈴太

俺、嘘つきだよ

柚葉

え、急にどうしたの?

鈴太

さっき気づいたんだ

鈴太

このゲームの"管理人"にとって、誰が死ぬかなんて、事前に決められているんじゃないかって...

優馬

誰が...死ぬか...?

鈴太

考えてみろよ、嘘つきの境遇、かなり不利じゃないか?

美麗

確かに...

鈴太

最初から嘘つきに勝ち目は無かったんだ...

柚葉

そういえば、美果は申告者が嘘つき、どっちだったんだろうね?

鈴太

どっちでもいいだろ

鈴太

どっちにしろ...その...死んだんだから...

優馬

...そうだね

鈴太

じゃあ優馬、よろしく

優馬

...

優馬

ハッ

目が覚めると、辺りは血の海になっていた

優馬

え...

ふと周りを見渡すと...

はぁっ...はぁっ......

血塗れのナイフを片手にうずくまるSがいた

はぁ...あ......

Sは、我に返ったようで、周りを見渡した

あっ...はははっ...

殺しちゃったぁ......

Sは仮面をしているため、顔は見えなかったが...

絶望しているような、笑っているような、そんな目をしていた...

ふぅ...

あ、生きてたんだ~

Sは、一息溜め息を吐くと、最初と同じ口調で話しかけてきた

じゃあ、あそこの扉から次のステージに進んでね

俺は疲れたから帰るよ

じゃあ、また会おうね

それだけ告げて、Sは、どこかへ去っていった

しばらく何もできずに固まっていると...

祐希

いたた...

頭を押さえながら祐希が起き上がった

優馬

祐...希...?

優馬

死んだんじゃ...

祐希

え?

祐希

んー...そういえばそうだな...

そこでようやく、さっきまでの議論の様子と今の現状の違和感に気付いた

優馬

祐希...何があったかって覚えてる?

祐希

え?まあ覚えてるよ

祐希

ルール説明の途中──

はい、謎の展開へ進出いたしました

どうも菜乃羽です

どうしてこうなった()

自分でもわからない展開ですが、また次回に期待という名のプレッシャーをかけましょう

つか眠...

※書いていた日はテスト最終日の夜でした★

では乙のん

次は6/3(木)投稿予定です。

狂った脱出ゲーム

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コメント

5

ユーザー

これはやっぱり最初から生き残る人が決められているって考えた方がいいのか:(;゙゚'ω゚'):

ユーザー

謎過ぎて泣ける

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