祭りの次の日の夜、僕ら3人は井戸の前ににいました
神社の住職も寝てるようで、神社は静まり返っていました
僕ら3人は井戸の中を覗いたがとても深く、奥まで見えなかった
するとAがリュックからロープを取り出して
A
これで俺を縛っ井戸の中に降ろしてくれ
A
んで、次にBが降りてこい
A
○○(俺の名前)は取り敢えず見張りな
俺達は、言われた通りAの体をロープで縛りロープの端を近くの木に縛り付けた
A
いくぜ!
Aがゆっくりと井戸の中に入っていきました
と次の瞬間
Aはなにかに引っ張られるように井戸の中に滑り落ちていったのです……
Bと俺は状況を理解するのに時間が掛かりました
B
Aが落ちた!ヤバい助けなきゃ!
僕らは木につけておいたロープを引っ張りました
しかし
どれだけ引っ張ってもビクともしません
まるで井戸の中から何かにロープを掴まれているように…
その時井戸の中から物凄い声が聞こえてきました
甲高い、男か女か分からない悲鳴が……
??
キィィィィァァァァァ…
B
B
今のAの声だよな?
俺
分からない…
B
お前、神社に行って住職呼んでこい!
B
これ絶対ヤバいよ…
俺
分かった
俺は神社の裏にある住職が寝泊まりしている家へと走り出した
家に着くとやはり眠ってるらしく、真っ暗だった
僕は玄関のドアを叩きながら精一杯の声で張り上げた
俺
すみません!友達が井戸に落ちてしまいました…助けて下さい!
すると家の中でゴトゴトと音がし、いきなり玄関の戸が、ガラッと開いた
住職
お前!今言ったことは本当か!
いきなり、住職があるが僕に怒鳴りつけた
俺
は…はい。井戸の中に滑り落ちて閉まって…
俺
中から凄い悲鳴が聞こえるんです
住職
なんてことをしたんだ…
住職
ちょっと待ってろ、すぐ行く!
住職が家に入り、正装のような服装で出てきた
住職
走るぞ!
井戸ではBが疲れきった表情で座っていました
多分ずっとロープを引いてたんだと思います
B
もう…Aの声聞こえてこないんだ……
おじさんが叫んだ
住職
いいか、落ち込んでる暇なんてないんだ!
住職
早くしないと、友達は全部持ってかれるぞ
住職
俺が井戸に入る
住職
お前らは俺が合図したらロープを引っ張れ!
住職
分かったな!
そう言うと、住職はAの巻いていたロープを辿るようにゆっくりと井戸に入っていった