恐怖のストーカー

拓也は大学生で、1人暮らしをしている。

ある時期から拓也は

誰かの視線を感じるようになった。

勘違いだと思って、あまり気にしていなかった。

しかし、そのうち…

と、書かれた手紙が

ひんぱんに届くようになった。

毎回、手紙には切手が貼られていないので、

郵便受けに直接入れられたものだとは

明らかだった。

またアパートでも、たまにおかしなことが

起こった。

帰ってくると、

布団や、ゴミ箱の位置が

少し変わっている気がした。

さすがに気味が悪くなった拓也は

大学の友達に相談した。

と、アドバイスをくれたので

次の日から

部屋にビデオカメラを設置した。

数日たったある夜、

帰ってきて部屋を見渡してみると、

なんだか違和感があった。

急いで録画を止めて

ビデオを巻き戻し、

再生してみると…

どうやって鍵を開けたのか

知らない女が部屋に入ってきた。

全身にブワッと鳥肌が立った。

拓也はアドバイスをしてくれた友達に

慌てて電話をした。

と、興奮気味に伝え

それからは、ビデオを見ながら

友達に内容の実況を続けた。

などと、ビデオを見ながら話していると

また誰かが入ってくるのが映り、

拓也は息をのんだ。

部屋に入ってきたのは…拓也

つまり自分だったのだ。

そしてビデオの中の自分は

カメラに近づき録画を止めた。