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ゆず

9話目です!

紅葉(もみじ)

なんで、松里くんが僕の人生に関わってるの…?

"それ"

そんなの紅葉を呪った張本人だからだよ

…え?

"それ"

ボクに手を出したんだから許さなかったけどね

東山家が僕を呪って僕は"それ"になったって白いモヤモヤが言ってた。

でも、松里くんはそんな子じゃない。

それに…松里くんは傍にいるだけで凄く暖かいから。

"それ"

ふに落ちない顔だね

俯く僕の顔をのぞきこんで白いモヤモヤは僕の手を握った。

"それ"

紅葉は…

"それ"

今は確か松里だっけ?好きなの?

紅葉(もみじ)

…好き?

みーくんに松里くんについて相談した時、なんで気づかなかったんだろう。

こんなにも理解しちゃえば単純でとっても暖かい想いなのに…

けど、素直に喜べない。

だって、みーくんが僕を見る目は松里くんを見ている時の僕と似てるから。

みーくんはもう、何千年も僕のことを強く想ってくれているってことになる。

"それ"

今度は複雑そうな顔になったね

紅葉(もみじ)

…僕は、みーくんも松里くんも大切だよ

白いモヤモヤは黙って聞いていた。

紅葉(もみじ)

けど、僕は松里くんに想いを伝えようと思う

"それ"

…それでアイツは幸せになれるの?

紅葉(もみじ)

みーくんには伝えない

紅葉(もみじ)

松里くんのことが好きだってこと

僕は僕の気持ちを優先した。

"それ"

いいんじゃない?

"それ"

紅葉の思う通りにすればいい

しばらく沈黙が続いた時、僕は口を開いた。

紅葉(もみじ)

僕はどれだけ生きれるの?

"それ"

5日

紅葉(もみじ)

死んだらどうなるの?

"それ"

また同じ生活を送るだけだよ

紅葉(もみじ)

そっか(笑)

切なくてたまらないこの思いは誰にもぶつけることが出来なくて…

笑って泣きそうな顔を誤魔化した。

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