『自閉症シリーズ』

桃青『』

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眠くてぼやっとしていたら後ろから唐突に声をかけられた

なんか、嫌いだな...

人懐っこい橙は直ぐに家政婦に懐いた

青を抱き上げ、背中を優しくさすってやる

家政婦が青の脇を持ち、抱きあげようとする

後ろから急に触られるのが嫌いな青は、拒絶する

青がご機嫌になったうちにぱぱっと濡らしたタオルで青の顔を拭く

やはり、食のこだわりが強い青はパニック気味だ

朝食のこだわりを崩され、パニックな青

青はバナナ一本片手に持ち、部屋へと走っていってしまった

俺が部屋に着くと青はケロッとした顔でバナナを頬張り、YouTubeを見ていた

露骨にしゅんっとした顔をする青

可哀想だが、朝は見ないお約束だ

お喋りがどんどん上手くなる青

なんて愛らしいのだろう

俺はあの家政婦とかち合いたくなかったためぱぱっと準備を済ませ、学校へ向かった

しかし、道の途中で青がしゃがみこんで動かなくなってしまったのだ

言葉が見つからないのか青はパニック気味

青のたどたどしい言葉を理解することなんておちゃのこさいさいだ

そういうと青は嬉しそうに笑う

嬉しそうにおにぎりを頬張る弟が可愛い

青は俺の前に立ち、両手を差し出してくる

ここは心を鬼にして、青が要求を述べるまで俺は何もしない

青はその場に尻もちをついて泣き出してしまった

俺はしゃがみこんで青と目線を合わせる

泣きじゃくる青を見る視線が痛いほど刺さる

青をひょいっと抱き上げる

抱っこすると一瞬で泣きやみ、ほんとに泣いていたのかと疑う

でも、その笑顔が愛らしい

家に帰ったら家政婦はいない

ｶﾀｯ...

階段の方から音がした

結局青は食べれるものがほぼなく

お腹がすいてぐずっている

俺は、夜中腹が減ったとき用にカップ麺を買いだめしているのだ

幸い青も麺系は好きだ

部屋にある俺が紅茶飲む時に使うポットもあるし、水道は2階でも通っている

隠れて食うのにはカップ麺が最適なのだ

お菓子でもいいが、カップ麺の方が腹にたまるから断然いい

ほら、あっという間に完成

という訳にもいけなかった

最近は早く寝ていて、夜中カップ麺を食べることもなかったため

カップ麺がシーフード味しかなかったのだ

青に黙っていればバレないと思い、そのまま食べさせた

青はちゅるちゅると美味しそうカップ麺を食べる

俺たちはいつまでこの生活を続ければいい、？