暁 紅華
夜明けに気づかずに鬼に切りかかる
鬼
鬼
鬼はニヤッと笑う
翔空
暁 紅華
頭に血が上ってしまった紅華にはもう翔空の声が聞こえていなかった
鬼
紅華が鬼に斬りかかった……が
スカッ!、
鬼に避けられてしまった
鬼
暁 紅華
あぁ………
ここで終わりか……
鬼の爪が紅華の首を切り裂こうとしていた
頭に血が上って何も見えなくなっちゃう…
私の悪い癖
紫苑……ごめん…仇は…………
とれそうにないや……
鬼の爪は紅華にあたろうとしてた
当たる直前だった
ザシュッ!!
暁 紅華
鬼
紅華を切り裂いたとしていた爪は 前に出た翔空がくらった
腹に貫かれたという悲しい結果で……
鬼
翔空
血をはく
暁 紅華
鬼
鬼
鬼の右腕は翔空の溝内を……綺麗に貫いた
暁 紅華
鬼
暁 紅華
紅華は何故か足が動かなかった……
鬼の首をキレるかもしれないチャンスなのに……
翔空
翔空
鬼
翔空
翔空
鬼
鬼
鬼が口笛を鳴らした
鬼の影が揺らめく…………
翔空
大きな額に角の生えた犬が鬼の影から出てきた
犬??
鬼
鬼は犬の背中に飛び移る
鬼
鬼
翔空
翔空が大きく空気を吸う
翔空
翔空
まるで子供みたいな悪口……
暁 紅華
翔空
翔空
翔空
翔空のその一言に紅華は頭が真っ白になった……
暁 紅華
暁 紅華
沢山の涙が紅華の瞳からこぼれる
翔空
翔空はニコッと笑う
翔空
翔空は優しく紅華を抱く
暁 紅華
翔空
翔空
翔空
翔空
暁 紅華
紅華は泣く
翔空
翔空は静かに息を引き取った
暁 紅華
長かった夜が…翔空との最後が終わろうとしていた
日が昇り始めていた
隠
隠
そこには静かになった翔空と泣き疲れた紅華がいた
紅華はずっと翔空をだきしめていた
隠
隠2
こんな子供が鬼と戦って……友人が命を落とす……
隠
暁 紅華
紅華はそのまま泣き疲れて倒れるように寝た
暁 紅華
見たことあるような場所。
暁 紅華
何故かそこに突っ立っていた
暁 紅華
刀を持って鬼殺隊の隊服を着ていた
暁 紅華
思い出せない
??
聞いたことある声……
もう聞けない声
振り返った
暁 紅華
紫苑
紫苑
紫苑
紅華は泣いていた
暁 紅華
と言いながら涙を拭う
紫苑
紫苑
妹の紫苑と花を取りに来たんだ
そうだ
暁 紅華
紫苑が紅華の着物の裾をひっぱる
紫苑
暁 紅華
グンッ!!
紫苑の倍の力で腕を引っ張られた
暁 紅華
ふりかえった
??
暁 紅華
紫苑
??
顔が見えない
紫苑
??
??
翔空
暁 紅華
見覚えのある顔……大好きな親友の顔
翔空
暁 紅華
なんで忘れてたんだろ
全部思い出したよ
今
紫苑
暁 紅華
紫苑
暁 紅華
暁 紅華
隊服を着て刀を持って笑顔で涙を流す
暁 紅華
翔空
翔空が紫苑の腕をひっぱる
紫苑
暁 紅華
またさらに涙が溢れる
暁 紅華
暁 紅華
翔空
そう言いながら
親友は私を暗い溝に突き飛ばす
暁 紅華
次は……平和な世界を取り戻してから行くから……!!
暁 紅華
見覚えのある天井
微かな藤の花の香り
蝶屋敷だ
どのくらい寝てたのだろうか
どうなったのだろうか
暁 紅華
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
そばにいたしのぶが2人を泣きながら呼ぶ
暁 紅華
胡蝶 しのぶ
しのぶは紅華の生還を泣きながら喜んでいる
紅音
胡蝶 カナエ
2人が廊下を走ってきた
暁 紅華
紅音が横になっている紅華に抱きつく
紅音
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
紅華はまた泣く
翔空が自分を庇って死んだのを
暁 紅華
胡蝶 カナエ
胡蝶 しのぶ
暁 紅華
紅音
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
絶対に……
大切な人を奪われる悲しみを味わう人を1人でも減らす……絶対に
このクソみたいな世界を…… 絶対に私たちが終わらせる
全てを取り戻すって……この時に
暁 紅華
暁 紅華
暁 紅華
茂みで寝ていた
暁 紅華
ニコニコしながらつぶやく
暁 紅華
紅華が立ち上がって去ろうとする
頑張ってね……
暁 紅華
大好きな親友が後ろで囁いた気がした
暁 紅華
暁 紅華
暖かい風がふいていた
コメント
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おっと涙が…