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うおっ…黒増要素を……😲 でももとに戻れないのは辛いですね…。 全く展開が読めないー🤔 続き楽しみにしてます!
結局何も出来ないまま放課後の部活。
放課後の部活の間もずっと上の空で。
作ったのを食べてくれる人もいないのになんでこんな事をしているのだろう。少し前なら貴久が部活帰り待ってくれていたっけ。 私が作った不格好なクッキーを おいしい。って笑顔で食べてくれたっけ。 あの頃が遠い昔のよう。 二度と貴久と笑い合える日は来ないんだ
私が突き放してしまったのだから。
なんでか分からないけど涙が溢れそうになった。それを隠すように下を向く。貴久……
出来上がったものをみても、 美味しそうだけど、あげる人が居ないと、 張り合いが無い。
今まで気づかなかったけど、貴久に催促されて、やる気が出てきていたのかも。
欲しいって言われてとても嬉しかったし、 お礼は言えないけど、文化祭で、 クッキーも貴久が全部買ってくれた。 無意識のうちに、 貴久にあげるのが楽しみになっていたのかも。うじうじして仕方ない。
気になるから……ちゃんと話さなきゃ!!
貴久の事、やっぱり、放っておけないよ。
私にとって貴久は大事な存在だから……
今日作って、出来上がった、ゼリーを持って、下駄箱へ向かった。 貴久の靴あるかな…まだいるかな…? そう思って、 貴久の下駄箱に手を伸ばした時だった……
??
背後から低い声が聞こえて、ビクッとする。
よく知るその声は貴久のもの。
○○
増田
○○
増田
ずっと優しくしてもらってた貴久にこんな冷たい対応を取られるのは初めてだった。
なんだか胸がザワザワする。
○○
増田
○○
それは、そうだけど……。
そんな言い方しなくても。
何も言い返せない私の隣で貴久は何事も無かったかのように靴を履き替えた。
すぐに立ち去ろうとする貴久。
でも、突き放したのは私なのだから、今の貴久の態度に傷つくのは間違っているはず。
○○
増田
○○
増田
貴久の言葉とは思えないほど、冷たい響き。
突き放された気がしてズキッと胸が傷んだ。
そんな目で貴久に見られたくない。
おもわずにげだしたくなるけど……。
でも……
○○
貴久を突き放したのは私の方。
それなのに私の都合で、話しかけるなんて、 ムシが良すぎる……かな?
増田
私は一体どうすればいいのだろうか。
増田
ほんとその通りだ。 中途半端に貴久に話しかけた。………最低だ。
言い返せなくて、思わず俯く。
気まずい空気が流れる。重苦しい沈黙。
こんな空気は今までで初めて。
増田
○○
増田
○○
切なげな声で言われてしまい、これ以上は何も言えない。胸が苦しくて仕方ない。
増田
いつもは一緒に帰る為に待っていてくれた貴久が私に背を向けて、遠ざかっていく。
もうあの頃には戻れないんだ。
私と貴久の間に確実に距離ができてしまった それはもう、きっとどうやっても埋めることは出来ないんだ。 きっとこの先もこの距離は広がっていって。 友達っていう絆さえ、 無くなってしまうのだろう。
私は、 ゼリーが入った袋をぎゅっと握りしめた……
つづく…