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神☆☆☆☆☆
誰かの心臓になれたなら
『こんな世界』
と嘆く誰かの
生きる
理由になれるのでしょうか
これは僕が
今君に贈る
最初で
最期の
愛の言葉だ
街も人も歪み出した
化け物だと 気づいたんだ
欲動に巣食った愚かさも
全てがこの目に映る
シアトリカルに手の上で
誰も
彼も
踊らされる
生まれた意味だって
知らぬまま
形骸化した夢は
錆びついてしまった
『愛をください』
きっと誰もが
そう願った
『愛をください』
そっと震えた手を取って
『愛をください』
心を抉る
醜いくらいに美しい
愛を
〔こんな世界〕
と嘆く誰かの生きる
理由になれるでしょうか
いつか終わると気づいた日から
死へと秒を読む心臓だ
ねえ このまま雨に溺れて
藍に融けたって構わないから
どうか
どうか
またあの日のように
傘を差し出し
笑って見せてよ
もしも夢が覚めなければ
姿を変えずにいられた?
解けた指から消える温度
血を廻らせるのは誰の思い出?
雨に濡れた廃線
煤けた病棟
並んだ送電塔
夕暮れのバス停 止まったままの観覧車
机に咲く花
君 の 声 も
何もかも
最初から何も無かったみたい
死にたい僕は
今日も息をして
生きたい君は
明日を見失って
なのにどうして悲しいのだろう
いずれ 死するのが人間だ
永遠なんて無いけど
思い通りの日々じゃないけど
脆く弱い糸に繋がれた
次の夜明けがまた 訪れる
どんな世界も 君がいるなら
生きていたいって思えたんだよ
僕の地獄で君はいつも
絶えず鼓動する
心臓だ
いつしか君がくれたように
僕も…
誰かの心臓になれたなら